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文部科学省「大学教育・学生支援推進事業(大学教育推進プログラム)」
に関わるお知らせ

プロジェクト・リテラシーと新しい教養教育
「PBL教育における多面的評価―社会が求める人材像―」【2010年6月26日開催】

開催報告

PBL推進支援センター主催による、文部科学省大学教育・学生支援推進事業【テーマA】 大学教育推進プログラムに係るシンポジウム、「PBL教育における多面的評価社会が求める人材像」 が2010年6月26日(土)、今出川キャンパスの明徳館1番教室で100名近い参加者(シンポジウム参加者内訳 [PDF 275KB])を集めて、開催されました。
冒頭の挨拶では、土田 道夫副学長より、プロジェクト科目導入の経緯とこれまでの本学の取組状況について説明があり、大学におけるPBLの普及と研究の推進について、本センターが果たすべき役割への期待が述べられました。

続いてPBL推進支援センター長である山田 和人氏より、シンポジウム開催の趣旨についての説明が行われ、一つの大学と社会の関係を新しく再構築のためのPBL教育の展望が語られました。

第1部では、第2部でシンポジストとしてご登壇いただく講師の方々より、各々の立場から、キャリア教育の現状、求められている人材像、大学に期待される教育、人材育成について、ご報告いただきました。

松尾 智晶氏からは、「社会の求めに応え得る大学教育 “キャリア教育”、“就業力支援”に関する考察~企業と大学双方の視点から~」というテーマで、ご報告いただきました。大学生の傾向や就職活動における採用側の思い等について分析され、大学におけるキャリア教育について次のような問題提起をされました。

「多くの大学生が輩出される時代になった。企業の大卒採用意欲がさほど衰えていない一方、卒業者の未就業や若年層労働者の早期離職が問題になっている。激しい社会変化の中でも、『自分の力で働き、生活し続ける力をつける』ための教育は、大学でいかに実践されるのがよいのか。社会が求める人材像は、すなわち『社会で自らの居場所を見つけ、働き、生きる力のある人材』ではないか」。
開催報告
開催報告
山本 達夫氏からは、京都市市職員の立場から、「これからの市職員に求められる資質」というテーマでご講演いただき、「京都市人材活性化プラン」を中心に、目指す職員像「京都を愛し、公務に情熱と誇りを持ち、市民の信頼にこたえる職員」について詳細に説明をいただきました。

今村 勲氏には、「公を担うNPO人について」というテーマでNPO人の役割や学生のNPOとの関わり方等について、ユーモアを交えたお話をいただきました。大学生の時に社会実験としてNPO活動に参加し、将来は社会の課題解決を目指し起業するぐらいの人材を祈願されました。

最後に武田 一平氏からは、企業の立場より、「企業が期待する人間像」をテーマに講演していただきました。大学教育と企業に入社する時とのギャップを埋める役割として、PBL教育に期待を寄せられ、企業理念である社会に貢献するマインドを持つ、グロ―バルな視野を持つ、創造力・先を読む力、価値観の共有と組織プレー、感性の豊かさと品格・品性、謙虚で素直な心、目標を持つ、継続的努力・情熱について、熱く語っていただきました。
休憩をはさみ、第2部では、本日のメインテーマである「PBL教育における多面的評価社会が求める人材像」をテーマとしたシンポジウムを開催しました。

シンポジウムでは、各シンポジストより、まずは大学教育に期待すること、大学教育と実際とのギャップについて語っていただきました。面接試験での学生の発言が画一的であること、大学だけの問題ではなく、主体性や自覚が足りない・コミュニケーションがとれない等の問題があること等の課題について意見交換しました。
開催報告
その後、コミュニケーションの話題に移り、大学教員と学生とのコミュニケーションの必要性、人と人とのコミュニケーションのあり方等について語り合いました。

最後に、以上の課題解決のためにPBL教育の方向性についても議論していただきましたが時間が足りず、次回は今回のさまざまなご指摘に応えるためにもPBL教育の評価をテーマに展開するという方向性が示されました。

シンポジウムの成果

PBL教育の評価手法の開発をするためには、PBL教育は何のために行うのかをより明確にしていくところから始めなければなりません。そこにはふたつのポイントがあると考えられます。

ひとつは、学生が社会の様々な局面に接し、地域住民等との交流や学生相互の学びあいを通じて、課題設定、課題解決に向けてチャレンジしていくことで、研究することの意味を確認し研究意欲を高めることにPBL教育の意義を見出すことができます。

ふたつには、この研究意欲が社会に有益なものであるためには、社会が求めている能力や人材との関係で、PBL教育のあり方を追求する必要があるということです。

そこで、今回は社会の各方面で先導的役割を果たしている方々をシンポジストにお招きし、PBL教育における多面的評価の開発に資することを目的としました。

キャリア教育という視点から見れば、その目的は「社会で居場所を見つけ生きる力のある人材」(松尾 智晶氏)ということになるでしょう。それぞれの社会ではどのような能力を期待しているのかについては、行政、NPO、企業は社会における役割は異なるものの、必要とされる基本的能力という点では共通点が多いということが今回のシンポジウムでわかりました。行政には市民の信頼にこたえる職員が必要ですし、NPOには社会実験を通じて社会に役立ちうる「起業精神(チャレンジ精神)」が求められるでしょうし、企業にとっても社会貢献マインドは大切な素養となります。すべてが公共の空間の中で活躍しているわけですから公共人材の基盤として共通するということは重要なポイントです。

この共通する能力を支えている要素は、とりわけコミュニケーション能力であり、このことについては今回のシンポジウムで強調されたポイントでした。

ところが、コミュニケーション能力にはさまざまな能力が包含されています。意思疎通を図る基本的な人間相互の交流に求められる能力から、個々の専門領域において専門性を高めるためのコミュニケーション能力まで多様です。専門性を高めるという後者のコミュニケーション能力については最も顕著に職業による差異・多面性が出るところです。ところが、これらを共通して支える前者のコミュニケーション能力であっても、相互理解、協調性、創造性等多様な素養が前提となります。

今回のシンポジウムを実施したことにより、参加者の以上のような理解を深めることができました。

今後の事業への反映

今回のシンポジウムによって、社会が必要とする能力を整理するヒントが得られたと思います。シンポジストの皆さまは現状の大学教育についてそれぞれ批判的な視点をお持ちでしたが、このように大学、行政、NPO、企業が一堂に会して議論する場を設けたことについては、シンポジストも初めての体験であり、シンポジウム開催の意義や価値について非常に高く評価していただきました。また、今回のシンポジウム開催によって、相互の理解促進と大学のこれからの使命を確認することができました。

このことはPBL教育にとっては、ネキスト・ステージに移るチャンスではありますが、これからの社会が必要とする能力の整理とそこから社会と交流するPBL教育によって学生が学んだ成果を測る基準の開発が必要となります。ともあれ、今回のシンポジウムを開催することで以上のような今後取り組むべき課題が明確になりました。これらを踏まえ大学生として身につける能力についてより具体的に分析し、それに基づく評価手法の開発等により、PBL教育は今後の学生の能力開発に資するところは大きいと確信するところであります。

アンケート結果について [PDF 275KB]

2010年度同志社大学PBL推進支援センター第1回シンポジウム<終了しました>

文部科学省「大学教育・学生支援推進事業【テーマA】大学教育推進プログラム」に採択されました「プロジェクト・リテラシーと新しい教養教育」に係るシンポジウムを開催します。

参加ご希望の方は、6月23日(水)までに、E-mailまたはFAXにより、下記問合先へお知らせ下さい。
ポスター

※画像をクリックすると、拡大版がPDFで開きます。

日時2010年6月26日(土)13:00~16:30
場所同志社大学 今出川校地 明徳館1番教室
(京都市営地下鉄烏丸線 今出川駅下車)
アクセスマップ(今出川キャンパス)
キャンパスマップ(明徳館)
参加費入場無料
テーマ「PBL教育における多面的評価-社会が求める人材像-」
プログラム あいさつ
同志社大学 副学長 法学部教授 土田 道夫

本日のシンポジウムについて
同志社大学 PBL推進支援センター長 文学部教授 山田 和人

第1部 シンポジストによる講演
「社会の求めに応え得る大学教育 “キャリア教育” “就業力支援” に関する考察
~企業と大学双方の視点から~」
松尾 智晶 (県立広島大学 総合教育センター准教授)
「これからの市職員に求められる資質」
山本 達夫 (京都市行財政局人材活性化推進室長)
「公を担うNPO人について」
今村 勲(久留米市市民活動サポートセンターセンター長)
「企業が期待する人間像」
武田 一平 (ニチコン株式会社会長)

第2部 シンポジウム
松尾 智晶(県立広島大学 総合教育センター准教授)
山本 達夫(京都市行財政局人材活性化推進室長)
今村 勲(久留米市市民活動サポートセンターセンター長)
武田 一平(ニチコン株式会社会長)
山田 和人(同志社大学PBL推進支援センター長 文学部教授)

<司会>
山田 和人(同志社大学PBL推進支援センター委員会委員 政策学部教授)
主催PBL推進支援センター
申込方法 参加申込書を下記からダウンロードし、ご記入のうえ、2010年6月23日(水)までに、教務課へお申し込みください(メール又はFAXにて受け付けします)。
※先着150名受付

参加申込書 [PDF 2.3MB]
※プリントアウトしてお使い下さい。
お問い合わせ先同志社大学教務課 
TEL:075-251-4630
FAX:075-251-3064
E-mail:ji-pbl@mail.doshisha.ac.jp

※『プロジェクト・リテラシーと新しい教養教育』についてはプロジェクト・リテラシーと新しい教養教育をご覧ください。
※プロジェクト科目の詳細な取組についてはプロジェクト科目(オリジナルサイト)をご覧ください。