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文部科学省「大学及び大学院教育改革支援プログラム」に関わるお知らせ

文部科学省現代的教育ニーズ取組支援プログラム「学びの原点―プロジェクト型教育の挑戦!!
-地域・社会が学生を育てる-」第2弾シンポジウム

開催報告

開催報告
文部科学省現代的教育ニーズ取組支援プログラム、第2弾「学びの原点-プロジェクト型教育の挑戦!!―地域・社会が学生を育てる―」シンポジウムが2月21日(土)、今出川キャンパスの明徳館21番教室で開催されました。昨年を大幅に上回る200名以上の申し込み(参加者内訳はアンケート結果[PDF 203KB]参照)があったため、大きな会場に変更して開催されました。
冒頭の挨拶では、田端 信廣 副学長より、プロジェクト科目導入の背景・経緯について説明があり、他大学でも地域連携型教育、PBL(Project-Based Learning 以下、PBL)型教育が正課に導入されつつある状況について、今後の発展への期待が述べられました。引き続き、本学の取組状況について、山田 和人 氏(同志社大学 文学部 教授、プロジェクト科目検討部会長)より詳細な報告が行われました。
第1部『小学校からのプロジェクト学習とポートフォリオ―「意志ある学び」の実現のために!』では、ポートフォリオを活用した授業を実践し多数の著書を執筆されている鈴木 敏恵 氏(千葉大学 教育学部 特命教授、中部学院大学 客員教授)を迎え、未来を担う子供達の夢の実現に向けたメッセージを送り続ける鈴木氏の温かくエネルギッシュな講演に会場の参加者は圧倒され、続いて行われた山田 和人 氏との対談においても、話題は次から次へと尽きることがありませんでした。
開催報告
第2部では、学生によるプロジェクト科目の事例報告とその発表に対する質疑応答が行われました。報告されたプロジェクトは、『食育と健康(薬膳の食養生を中心として)』、『私の「着てみたい・きもの」をプロデュースしてみよう』、『「演劇で地域の子ども達と学ぶ」企画実践プロジェクト』の3つで、さらに『出会いを楽しめる空間づくり~遊空間のプロデュース~』、『「クラシック・コンサート文化を創る」プロジェクト』の2プロジェクトが展示発表で参加しました。質疑応答では、プロジェクトを実践して学んだ点や苦労した点など、体験を踏まえ、数々のトラブルを乗り越えてプロジェクトをやり遂げた学生の、自信のこもった力強い意見に、会場から、温かい拍手が送られました。
第3部のシンポジウムでは、「プロジェクト型教育の可能性と課題」と題し、圓月 勝博 氏(同志社大学 文学部 教授、全学共通教養教育センター所長)司会のもと、シンポジストである宮木 いっぺい 氏(法政大学 地域研究センター 特任准教授)、森 玲子 氏(広島大学 キャリアセンター 教授)、森 正美 氏(京都文教大学 人間学部 准教授)の各氏より15分間の事例報告の後、鈴木 敏恵 氏、山田 和人 氏もシンポジストとして加わり、プロジェクト型学習を進めていく上での課題について、会場からの質問に応えるという形で討論が行われました。シンポジストおよび会場からは、継続性や予算の問題、担当教員育成のためのFDのあり方、カリキュラムの位置付け、大学のPBLへの理解不足などの数々の課題が挙げられました。冒頭から議論が白熱したため、最後の質疑応答の時間が不足した点は、運営面における今後の課題を残しましたが、シンポジウムを通じてPBLへの関心の高さをダイレクトに感じることができました。

シンポジウムの成果

シンポジウムの成果
第2弾となる今回のシンポジウムでは、前回の130名を大幅に上回る200名以上の参加者が集まり、本テーマに関する関心が年々高まっていることを実感することができました。
参加者の多くは、大学の教職員ですが、第1部の講演では、『プロジェクト型学習におけるポートフォリオ』をクローズアップし、大学のみならず小学校の授業でも幅広くご活躍の鈴木敏恵氏に講演をお願いしたこともあり、小学校の先生方の増加が顕著でした。
また、第3部では、積極的に地域や社会との連携プロジェクトを展開されている法政大学・広島大学・京都文教大学から、中心的な役割を担っておられる先生方にシンポジストをお願いしたこともあり、企業や地方自治体、NPO・NGOからも多数ご参加頂きました。特に大学教員と小学校教諭が同席するシンポジウムは珍しく、大学関係者の方には小学校における教育の取組みを、小学校関係者の方には大学の地域連携への取組みを知っていただく貴重な機会になったのではないかと思います。加えて、ポートフォリオと地域・社会連携はPBLを展開する上で重要なキーワードになっており、PBLを導入しようとされている大学等にとっては、カリキュラム編成やプログラム設計の上で、大いに参考になったのではないかと思います。
第2部では、学生の自信に満ち溢れたプレゼンテーションにPBL学習の大いなる可能性―きっかけや教育方法・カリキュラムの工夫、学習環境の整備などの改善によって、学生はより大きく成長できる―を感じていただけたかと思います。
第3部のシンポジウム『プロジェクト型教育の可能性と課題』では、シンポジスト・会場より、各大学間で共通する課題―継続性、評価、FD等―を挙げていただき、今後のPBL学習を展開していく上で、解決すべき重要な指摘を参加者間で認識・共有できたのは大きな成果でした。

今後への反映

今回のシンポジウムにおいても、口頭やアンケートにて、貴重なご意見、ご指摘を頂戴し、課題を再認識することができました。

  1. プログラムの継続性について
    発展性(マンネリ化)の問題、予算措置の問題、担当教員の育成及び支援等、プログラムを運営していく上でぶつかる様々な問題点が指摘されました。本学では、学生が取り組むプロジェクトテーマの設定については、学習者の関心を惹きつけ、学習意欲を喚起させるもので、かつ実現の可能性を充分に考慮した内容であるか等を吟味する必要があると考えています。公募制のテーマ募集については、今後も同数の申請を確保できる保証がなく、積極的に社会や地域に働きかけを行い、本学が目指す往還型の地域連携システムを確立していく必要があると感じており、拠点化とネットワークづくりが今後の課題と言えます。予算措置については、学習者のプロジェクト活動における意欲を損なうことのないように引き続き支援していきたいと考えています。

  2. 評価について
    昨年度も同様のご指摘を頂きましたが、正課科目として展開する場合には、評価方法の問題は避けて通ることができません。本学では一定の評価の指標を設け、それをベースに先生方に評価をお願いしています。今回のシンポジウムでも“学習者自身の申告を考慮すべき”とのご指摘があった通り、一部の担当者では既に成績面談や自己評価以外にも他己評価を取り入れるなどの対応を行っています(さらに本学では、採点質問制度やクレームコミッティ制度が整備されていますので、こうした制度の活用を呼び掛けています)。
    PBLにおける評価方法については、今後も引き続き検討し、担当者へのヒアリングやPBLを展開している他大学の調査結果なども参考にしながら、改善を図っていきたいと考えています。

  3. PBLに関するFDについて
    PBLは、まだまだ、一部の教員の『職人技』による授業であるという誤解があります。大学教員の中には、PBLを伝統的な大学教育の否定として受け取り、強い拒否反応を示す方もおられるようですが、本学では、決して座学を軽視している訳ではありません。座学で培われた知識をPBLでの実践につなげ、その省察により不足している知識が何かを見つめ直し、それを再び座学で獲得して、さらに高次のPBLでの実践へと繋げていくという、謂わば、知の獲得と実践、省察のサイクルが重要だと考えています。
    PBLは、まず、体験していただくのが理解への近道だと考えています。こうした授業スタイルを知ることで、教育の幅がより拡がり、FDに繋がっていきます。たくさんの先生方にワークショップ等に気軽に参加していただけるような工夫をしていきたいと考えています。
    また、一方で『教員の負担が高い授業スタイル』という指摘もあります。この点については、本学ではTAやSAを配置し、先生方の負担の軽減を図っています。また、連絡などの事務的な作業を軽減するために、独自開発したSNS型学習支援システム―CNS (Communication Networking Service)-をより活用していただけるように説明会の開催などを行う予定です。

以上のような課題を踏まえ、今後も引き続き、往還型地域連携のあり方、PBL型教育のさらなる展開について研究し、プログラムの改善に努めていきたいと考えています。また、今後もシンポジウムの開催等、PBLの拠点校として情報発信・情報共有の機会・場を創造し、大学のみならず、小学校~高校等の諸教育機関とも連携を深め、交流していきたいと考えています。よろしくご指導、ご鞭撻を賜りますようお願いいたします。

アンケート結果について[PDF 203KB]

文部科学省現代的教育ニーズ取組支援プログラム「学びの原点―プロジェクト型教育の挑戦!!
-地域・社会が学生を育てる-」第2弾シンポジウム[終了しました]

ポスター

※画像をクリックすると、拡大版がPDFで開きます。

2006年度に文部科学省「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」に採択されました「公募制のプロジェクト科目による地域活性化」に係るシンポジウムを開催します。

シンポジウム終了後に開催いたしますレセプションも合わせて、是非ご参加ください。

参加ご希望の方は、2月16日(月)までに、E-mailまたはFAXにより、下記問合先へお知らせ下さい。

※PDFが開かない方はこちらを参照してください。
ポスター(表)[JPG 142KB]
ポスター(裏)[JPG 113KB]
日時2009年2月21日(土)13:00~17:15
会場同志社大学  今出川キャンパス 明徳館1番教室
(京都市営地下鉄烏丸線 今出川駅下車)
アクセスマップ(今出川キャンパス)
キャンパスマップ(明徳館)
参加費入場無料(レセプションは有料)
プログラムあいさつ田端 信廣(同志社大学 副学長、文学部 教授)
報告本学の取組について
山田 和人(同志社大学 文学部 教授、プロジェクト科目検討部会長)
第1部
講演『小学校からのプロジェクト学習とポートフォリオ
―「意志ある学び」の実現のために!』
鈴木 敏恵(千葉大学 教育学部 特命教授、中部学院大学 客員教授)
対談鈴木 敏恵・山田 和人
第2部 事例報告 学生事例報告
第3部 シンポジウム『プロジェクト型教育の可能性と課題』
司会圓月 勝博(同志社大学 文学部 教授、全学共通教養教育センター所長)
パネリスト鈴木 敏恵(千葉大学 教育学部 特命教授、中部学院大学 客員教授)
宮木 いっぺい(法政大学 地域研究センター 特任准教授)
森 玲子(広島大学 キャリアセンター 教授)
森 正美(京都文教大学 人間学部 准教授)
山田 和人(同志社大学 文学部 教授、プロジェクト科目検討部会長)
レセプション
17:45~19:30
同志社大学寒梅館1階 Hamac de Paradis にて
参加費 4,000円(要事前申込み)
申込方法参加申込書を下記からダウンロードし、ご記入のうえ、2009年2月16日(月)までに、教務課へお申し込みください(メール又はFAXにて受け付けします)。
※先着200名受付

参加申込書[PDF 250KB]参加申込書[JPG 113KB]
※プリントアウトしてお使い下さい。
お問い合わせ先同志社大学教務課
TEL:075-251-4630
FAX:075-251-3064
E-mail:ji-pbl@mail.doshisha.ac.jp

※『公募制のプロジェクト科目による地域活性化』については公募制のプロジェクト科目による地域活性化をご覧ください。
※プロジェクト科目の詳細な取組についてはプロジェクト科目(オリジナルサイト)をご覧ください。