アメリカ研究所専任研究員の川鍋健助教は、同志社大学・アーモスト大学(Amherst College)学術交流協定に基づいて、2025年9月12日から9月29日まで短期派遣事業に従事しました。
川鍋助教は、Department of Asian Languages and CivilizationsのSamuel C. Morse教授、多和わ子(TAWA, Wako)教授、Trent Maxey教授を中心に、学術交流を行い、日米比較憲法および日本憲法に関する講演会(英語)に登壇しました。
今年は同志社設立150周年、アーモスト大学認可200周年の節目にあたります。講演会では、時局柄、憲法、民主主義、自由の意義が日米のみならず世界で問い直されるなかで、日本の封建社会を脱して民主的で自由な教育をアメリカで受けた新島襄がそれを日本に導入したことの意味を重視しました。憲法を支える人民主権、という思想を日米が憲法として共有しており、ポピュリズムの世界的な席巻の一方で、自由の実現のためには人民主権が不可欠であることが日米双方の歴史的文脈を踏まえて議論しました。講演会は公開であり、学部を超えて多数の参加者を迎えることができ、質疑応答も活発に行われました。
川鍋助教の活動は、同志社・アーモストの歴史と伝統に支えられた友好関係の発展に寄与するものとなりました。
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アメリカ研究所事務室 TEL:075-251-4900
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2025年9月5日から8日にかけて、キリスト教文化センター主催の「同志社大学アウトリーチ」を実施しました。
アウトリーチという言葉には「越えて届く」「手を伸ばす」という意味があり、「同志社大学アウトリーチ」は、このような言葉の本来の意味を踏まえつつ、大学キャンパスの枠を超えて、社会の現場で積極的に学ぶことを目的としたプログラムです。本学の教育理念である「キリスト教主義」に基づき、学生が現地で実際に「見て」「聞いて」「体験する」ことを通じ、教室での知識を超えた理解と人間的成長を目指す取り組みです。
記念すべき第1回目となる今年度は日本と深い歴史的・文化的つながりを持つ隣国・大韓民国を訪問しました。
4日間の研修では、歴史や文化に触れながら、多くの出会いと学びを経験する機会を設けました。初日はソウル市内の明洞地区を歩き、キリスト教の歴史的建造物や韓国文化の一端に触れました。2日目には、南北分断の現場である非武装地帯(DMZ)を訪問。続いて西大門刑務所歴史館を訪れ、日本統治時代の歴史と民主化運動に触れました。戦争と平和、人権と自由について考える一日となりました。
3日目は、大韓イエス教長老会倉洞塩光教会にて礼拝に参加し、韓国の教会が地域社会の中で果たす役割を肌で感じるとともに、教会員との交流を行いました。その後はグループごとに自主的なフィールドワークを行い、異文化理解を深める探究の時間としました。夕方からはホームステイに入りました。塩光教会の方々にホストファミリーになっていただき、韓国の家庭に迎えられて過ごす中で、異文化交流の大切さのみならず、人の暖かさに触れる貴重な機会となりました。
最終日には延世大学を訪問し、キャンパスや尹東柱記念館の見学を行ったほか、延世大学およびハンブルク大学の学生たちとの交流の場が設けられました。国境を越えた学生同士の語り合いは、今後の学びや人生に大きな刺激を与えたものと思われます。
台風の影響によって開催が危ぶまれた今回のプログラムですが、全員が大きな事故やトラブルなく帰国でき、参加した学生たちは、それぞれの体験を通じて大きな成長を遂げたことと思います。参加した学生からは次のような声が寄せられました。
これら学生たちの言葉からも、いかに深い学びと気づきを得たかが伝わってきます。
本プログラムを通して培われた国際的な視野や他者とのつながりは、今後の学生生活、そして将来の歩みにおいても貴重な糧となることと信じております。キリスト教文化センターでは、今後も「隣人愛」の精神を大切にしながら、学生が社会や他者、異文化と積極的に関わる学びの場を提供していきたいと思います。
関連情報 |
同志社大学アウトリーチ |
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キリスト教文化センター事務室(今出川)〔クラーク記念館1階〕 電話:075-251-3320 |
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ドイツのテュービンゲンで異文化理解EUキャンパスプログラムに参加していた学生が8月7日に帰国しました。今回は2025年3月3日からの約5か月で、法学部(5)・グローバル地域文化学部(3)・文学部(2)・経済学部(2)・社会学部(1)・文化情報学部(1)・生命医科学部(1)より計15名の学生が参加しました。歓迎セレモニーでは、テュービンゲン大学のカルラ・ポルマン学長から直々に素晴らしいお言葉をいただきました。
最初の1ヶ月間は本学学生だけで集中的にドイツ語力の向上に取り組みました。その後に参加したテュービンゲン大学の語学コースでは、他国の留学生と自分たちとの違いに衝撃を受けると同時に、沢山の気付きと学びが得られたようです。
フィールドトリップではドイツ語で事前授業を受け、ウルム大聖堂、ストラスブールの欧州議会、シュツットガルトの歴史の家、ボーデン湖のマグデブルク城などを訪れ、ドイツとEUの歴史・宗教・政治・社会・文化について幅広く学びました。また、地元小学校訪問やパン工房見学などもドイツを別の視点から知る助けとなりました。
最後は同志社教員による集中講義が2科目あり、ドイツ語だけでは難しい専門的な内容に、現地のフィールドワークを組み合わせて日本語で取り組むことによって、各テーマに対する理解と考察を深めました。
当初はどこか不安げだった学生たちも、時間の経過と共に明るい表情を見せてくれました。日々たくさんの成功と失敗を経験し、悩みながらも助け合い、充実した時間を過ごせたようです。ドイツ語教員からは、語学力の伸びに加えて、積極性、明るさ、協調性や団結力なども高く評価されました。
余暇には大学スポーツに参加したり、歴史・文学・音楽等、興味のままにドイツ各地や周辺各国を訪れたり、山を歩いたり草原を走ったり湖で泳いだりもしたようです。また、学生が集まるイベントでは同世代から生きた会話を学んだり、ドイツ語試験に挑戦してみたり、実に様々に時間を過ごしていました。
日本学科のタンデム・パートナーの存在は、ドイツでの学びに深みを加えてくれました。パートナーは日本留学を控えた学生を中心に選ばれており、今度は逆の立場で交流を続けることが期待されます。
本学の学生を温かく受入れ、見守り、さまざまな面からプログラムの企画・運営を支えてくださったテュービンゲン大学の皆様、特にDeutsch als Fremdspracheと日本学の皆様には心から感謝申し上げます。
当プログラムが、参加学生の将来の選択肢を広げ、人生の歩みに良い影響を与えることを、スタッフ一同、心より願っております。
※参加学生がプログラム期間中に作成した記事「学生の声」をEUキャンパスホームページに日本語およびドイツ語で掲載しております。ぜひ、下記リンクよりご参照くださいませ。
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2025年7月8日から8月5日にかけての約4週間、国際教養教育院主催「同志社大学サマーセッション2025」を実施しました。今年はサウジアラビア・フランス・アメリカ・イギリス・韓国・中国・香港・台湾から18名の参加がありました。
日本文化体験授業「きもの」
日本語の授業はレベル別に2クラスに分けられ、文法・読解・口頭表現の分野で授業を行いました。「京都の伝統文化と生活」の授業では10名のゲストスピーカーを招き、祇園祭や西陣織をはじめとする京都の伝統文化に触れる学外授業に加え、茶道、合気道、能、坐禅、きもの、和食づくりなど日本の文化を実際に体験する授業も実施しました。
期間中、40名を超える学生(本学と同志社女子大学)がボランティアのスタディパートナーとして授業に参加し、会話練習などに加わりました。プログラム2週目に交流会を実施し、受講生が日本滞在中にスタディパートナーと一緒にやりたいことをグループごとに出し合い計画を立て、授業時間外に実行し、それが授業外での活発な交流に結びつきました(カラオケに行く、お寿司を食べる、浴衣を着てお出かけする、など)。
最終日には、受講生の関心に応じて設定したテーマで日本語での発表会を行いました。発表後は質疑応答の代わりに、各受講生の発表に関連したテーマについて、スタディパートナーと意見交換を行い、1カ月の学びをより深める機会となりました。
プログラム終了後に受講生から寄せられたアンケートでは、回答者全員が「友人や後輩にこのプログラムを勧めたい」、92%が「自分の参加目標は達成できた」と回答し、満足度の高さが見て取れます。また、85%が「同志社大学に留学したい」と回答しており、本学のプレゼンス向上にもつながっていることがわかります。
内容別にみると、日本語授業について「すべての先生方が親切で熱心で、分かりやすく楽しく学べた」「説明が分かりやすく、毎回新しいことを学べた」「参加前よりはるかに日本語に自信がついた」などの感想がありました。「京都の伝統文化と生活」授業では、「京都の歴史と美しさ、伝統文化に深く浸ることができ、どの授業も印象的だった」「独学では学ぶことが難しいため、特別な時間であった」などの感想がありました。中でも、本プログラムの目玉である「祇園祭」関連の授業について、「祭りの本番前に大船鉾会所を見学し、祭りの裏方の仕事から祭りの作り手の心意気を知ることができた」「コミュニティが一致団結して祭りを作り上げることが日本伝統文化の特徴だと実感した」のように、祭りの作り手側の視点を学んでの感想が述べられていました。
プログラム全体について、「先生方の温かい雰囲気のおかげで安心して活動できた」「一生に一度の素晴らしい経験だった」「多くのことを学び、さらに勉強したいという意欲が湧いてきた」といった感想が寄せられました。
また、「スタディパートナーとの交流が日本語を学ぶ動機となった」と述べる受講生もおり、学びと交流が相互に好循環をもたらす仕組みがうまく作用したと考えられます。スタディパートナーからも、本プログラムでのボランティア活動を通じた交流が新たな気づきや今後の学習への動機づけとなったという声が寄せられており、双方にとって成長の機会となったことが窺えます。
寄せられたフィードバックを参考に内容の改善を図り、ニーズにより的確に応えられるプログラムの提供を目指していきたいと考えています。
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2025年5月31日~7月25日の約8週間にわたり、ハーバードサマースクール(以下、HSS)を本学の今出川校地で開催しました。
今年度は12名のHSS生が短期留学生として来日し、『東アジアとヨーロッパにおける医療と身体』、『日本建築』の2コースを学びました。教室での座学に加え、講義内容に関連した奈良や平等院へのフィールドトリップも行いました。また、お香、書道、金継ぎ等の体験を通して、日本の歴史や文化についての理解も深めました。さらに、ホストファミリーのご協力により、浴衣の着付けや古書道、茶道についても学びました。
クラスには、本学の学生がスタディーパートナーとして参加しました。スタディーパートナーは、日本で学ぶ学生の観点から意見を述べるとともに、日常的な交流相手としてもプログラムに貢献しました。スタディーパートナーはHSS教員・学生から大きな刺激を受け、多くの学びを得ることができたようです。授業・フィールドトリップ以外でも積極的に交流を深めました。充実した8週間を共に過ごした学生たちは、強い絆と友情を築いたようです。
プログラム最終日には、HSS教員、HSS生、スタディーパートナー、そしてHSS生を家族の一員として迎えてくださったホストファミリーをお招きし、寒梅館のfrench restaurant willにてさよならパーティーを開催しました。文化や言葉の違いに悪戦苦闘した学生も多かったようですが、家族と過ごす日常生活の中で沢山のことを学んだようです。パーティーではHSS生からは2ヵ月間の学びと感謝をクリエイティブに伝えてくれました。プログラムに関わった全員が別れを惜しみつつも、最後まで明るく楽しい雰囲気の中でプログラムを締めくくることができました。
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参加人数を修正しました。
2025年07月17日初出
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2025年5月25日~6月27日の5週間、オースティン・ピー州立大学が主催する短期日本留学プログラム(APSU-JAPANプログラム)が本学・今出川校地において開催されました。
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