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改修工事の模様
 
同志社の象徴である「クラーク記念館」の歴史的歩みをご紹介します

クラーク記念館の修復は同志社創立125周年を記念して行われました。

1995年の阪神・淡路大震災で壁の一部が破損したこともあり、綿密な構造調査および耐震診断を実施。2002年12月の理事会で保存修理工事が承認され、専門委員会を設置して修復内容を検討した結果、修復工事は「半解体修理」という方針で進められることになりました。

主な修復内容は、破損あるいは腐朽した箇所を健全な状態にする「修理」、詳細な調査と検討に基づき、110年間に改造されてきた箇所を建設当時の状態に戻す「復原」、そして建物全体の「構造補強」の3点。設計監理は京都府教育委員会に委託。2003年1月から工事を開始しました。およそ60ヶ月におよぶ工事に要した費用は10億1760万円(文化庁より工事費の2分の1を補助)。工事従事者は延べ1万8400人に達しました。

>> 修復工事前と現在の様子 
>> 修復工事(2007年2月当時)  
>> 修復工事(2005年8月当時)
>> 起工式 (2003年3月)
>> 修復工事(2007年9月当時)
>> 修復工事(2006年11月当時)
>> 修復工事(2004年4月当時)
■修復工事前と現在の様子
改修工事前のクラーク館 改修工事後のクラーク記念館
修復工事前のクラーク記念館。
緑青色の銅板葺き屋根が印象的でした。
  修復工事後のクラーク記念館。
建設当時の鉄板葺きの屋根に復原され、よりクラシカルな雰囲気になりました。
  改修工事後のクラーク記念館
改修工事前のクラーク館   改修工事後のクラーク記念館
修復工事前の玄関ホールと教室内部の様子。   修復工事後の玄関ホールと教室内部。新しくなったにもかかわらず、明治時代に戻ったかのようなアンティークな空間が広がります。
■修復工事(2007年9月当時)
国の重要文化財であるクラーク記念館は、2003年に始まった京都府教育庁文化財保護課に委託して実施している大規模な保存修理のため、全体が仮設の素屋根に覆われていました。その修復工事が大詰を迎え、徐々にその姿をあらわしてきました。
保存改修工事(2007年9月当時) 最初に気が付くのは、塔屋の屋根の色が緑色から黒色へと様変わりしていることです。建設当時の鉄板葺に復原したことによって、重厚感のあるクラシックな雰囲気を漂わせています。
屋根には7つのドーマー窓(屋根窓)や尖塔飾りが取り付けられました。修理前に見かけなかったものですが、屋根下地に残された取り付け痕や竣工時のクラーク記念館の写真をもとに当時の姿を復原しました。違和感なく建物に馴染んでいます。
保存改修工事(2007年9月当時)
今回の保存修理では、傷んだ材料の修理や耐震性補強はもちろんのこと、建設当初の姿への復原も重要な課題として様々な調査が重ねられ、実現を見ています。
保存改修工事(2007年9月当時) 今回の工事で、仕切りを除き塞いでいた天井材を外すと、当時のアーチ状の高い天井がそのまま残っていました。講堂兼礼拝堂として再び蘇ります。
保存改修工事(2007年9月当時) 部屋の東西にある大きな窓からの光と電球の柔らかい光に包まれていると、当時、同じようにこの光の中で過ごしたであろう先輩の存在を想わずにはいられません。

保存改修工事(2007年9月当時) 内装工事もピッチを上げて進んでいます。室内の壁や天井は漆喰が丁寧に塗られ、床は板張りになっています。もともとの材料を出来る限り採用し、創建当時の空間が復原されています。
保存改修工事(2007年9月当時)  

工事は2007年12月末に完了し、教壇、机などの備品が搬入されました。2008年4月からは再び教室や事務室として利用されています。重要文化財を活用しながら守り続ける。そこから多くを学ぶことができるのではないでしょうか。

保存改修工事(2007年9月当時)
  保存改修工事(2007年9月当時)
■修復工事(2007年2月当時)
保存改修工事(2007年2月当時) クラーク記念館の修復工事に伴い、屋根瓦の下地になる土居葺板が張り替えられます。
保存改修工事(2007年2月当時)

そこで、新しく張り替える土居葺板(約15cm×20cm)に一人ひとりのメッセージを書いて未来へ届けようという活動が京都府教育委員会の協力のもと同志社法人部の主催によ り実施されました。


この事業には、同志社各学校の園児・児童・生徒・学生のほか、ホームカミングデーに訪れた卒業生などから多数の参加がありました。また、教職員にも参加が呼びかけられ、全体で約2800枚のメッセージが集まりました。大規模なクラーク記念館の修復工事は、建築された1893年以来初めてで、土居葺板が新しく張られるのは実に114年ぶりのことです。次の100余年後、再びこのような修復工事が執り行われた時に、板に書かれたメッセージが開かれることでしょう。
■修復工事(2006年11月当時)
保存改修工事(2006年11月当時) 着々と進む修復工事。
保存改修工事(2006年11月当時)

新しく取り付けられるドーマー窓(屋根窓)。

■修復工事(2005年8月当時)
保存改修工事(2005年8月当時) 本来の木造小屋組を元の位置で組み立て、その隙間に鉄骨を入れて補強している状況。
保存改修工事(2005年8月当時)

現在取りはずされている風見塔部分。

■修復工事(2004年4月当時)
保存改修工事(2004年4月当時) 完全に覆われ、外からは全く中を見る事が出来ません。
保存改修工事(2004年4月当時)  
保存改修工事(2004年4月当時) 修復工事のための鉄骨が組まれ、クラーク記念館全体を覆っている状態。
保存改修工事(2004年4月当時)  
■起工式(2003年3月)
工事直前のクラーク記念館 工事直前のクラーク記念館(撮影2003/3/13)
起工式(撮影2003/3/19) 起工式(撮影2003/3/19)

文化庁の補助金を受けて、内外装全般にわたる本格的な保存修理工事が2003年4月から始まりました。この工事は2007年12月までの予定で、この間は素屋根で覆われ、その姿を見ることができなくなっていました。
また、従来クラーク記念館に入っていたアドミッションズ・オフィス事務室、経営大学院設置準備室、法科大学院設置準備室は別の校舎に移動していました。

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