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大学教育・学生支援推進事業大学教育推進プログラム

大学教育・学生支援推進事業【テーマA】大学教育推進プログラムとは

大学教育・学生支援推進事業【テーマA】大学教育推進プログラムは、各大学・短期大学・高等専門学校から申請された、各大学等における学士力の確保や教育力向上のための取組の中から、達成目標を明確にした効果が見込まれる取組を選定し、広く社会に情報提供するとともに、重点的な財政支援を行うことにより、我が国の高等教育の質保証の強化に資することを目的とします。
(以上、文部科学省のホームページより)

2009年度採択

プロジェクト・リテラシーと新しい教養教育
~課題探求能力を育成するPBL教育の方法論的整備~

この度、同志社大学から文部科学省の「大学教育・学生支援推進事業【テーマA】大学教育推進プログラム」に申請した取組「プロジェクト・リテラシーと新しい教養教育~課題探求能力を育成するPBL教育の方法論的整備~」が採択されました。

取組の趣旨・目的

同志社大学では、平成18年度「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)」に採択されたプロジェクト科目の取組「公募制のプロジェクト科目による地域活性化―往還型地域連携活動のモデルづくりを目指して」において、地域社会と大学の双方向の循環を促進する往還型の地域連携を推進するとともに、プロジェクト学習(Project-Based Learning、以下PBLと略す)の実践やPBL研究会を通して、その教育の可能性を研究してまいりました。「一方的に知識・技能を教え込むのではなく、豊かな人間性と課題探求能力の育成に配慮した教育課程を編成・実施する」ことは、21世紀の日本の大学が直面する最大の課題の一つであり、今回、選定された取り組みは、本学が数年にわたって開発に取り組んできたPBLの豊かな実績を踏まえて、プロジェクト・リテラシー育成方策を新たな教養教育方法論として発信することによって、課題探求能力を備えた21世紀型市民を育成することを目的としています。

取組の達成目標

本取組における達成目標は、下記の通りです。

  1. プロジェクト・リテラシー[JPG 62KB]を備えた人材を育成するための教養教育の学習モデルを提示するとともに、それをプロジェクト科目の実践にフィードバックし、アンケートの実施やCNSの機能によりデータを収集して、プロジェクト・リテラシー[JPG 62KB]の習得度を測定するための評価指針と指標を策定する。
  2. PBL推進支援センター」及び「PBL推進協議会」の教育・研究活動を通じて、PBLに関する研究成果等をブックレットとして取りまとめ、年度末に刊行して、大学教育研究機関等に送付する。シンポジウムを開催し、大学だけでなく、初等・中等教育等の幅広い教育機関とも交流し、PBLの発展と普及を促し、高等教育の社会的ネットワーク基盤の整備に貢献する。また、学部専門科目等において実践されているPBLとの比較研究により、教養教育科目におけるPBLの汎用性を他大学等に提示する。得られた知見は、「PBL推進支援センター」のホームページ及びシンポジウム等を通して学内外に積極的に研究成果を発信して、初等教育機関から高等教育機関までを包摂する教育諸機関のPBL教育ネットワークを構築する。
  3. CNSの機能強化を図り、授業運営の活用を通して改善を行い、SNS型WEB学修支援システムの標準モデルを構築する。CNSの活用により、ICTリテラシーをも含むプロジェクト・リテラシー[JPG 62KB](企画力、表現力、マネージメント能力等)の向上が期待できる。ジャーナル機能の強化等により、ポートフォリオとしての活用が一層促進され、学生に学修の振り返りの機会を確保することで、学修のPDCAサイクルの形成が期待できる。また、教員に対しては、ICTリテラシーの向上に加え、新たな教育方法を習得するFDとしての効果も期待できる。
  4. PBL推進支援センター主催の諸活動への教職員の参加を促し、学内外のFD及びSDの推進に寄与する。プロジェクト科目の取組への積極的な参加(科目代表者の応募、成果報告会・担当者懇談会出席等)を促す。さらに、プロジェクト科目の活動を通じて協力を得られた地域社会の人材データベースを活用して、PBL推進支援センターの企画運営のもと、市民公開型教職員協同講習会を定期開催することで、地域社会に開かれたFD及びSDのネットワークが構築され、幅広い学びの保証を目的とするPBL教育への理解を通して、教職員の職能開発に資することを目標とする。

取組の内容

PBLにおいては、教室外学習時間の測定や多面的な評価を統合する成績評価基準の明確化などの課題が未解決のまま残っており、こうした方法論的課題を解決するために、下記の事業を推進していきます。

  1. PBL推進支援センターの設置
    学内取組体制の充実整備をはかりつつ、PBL推進・研究のネットワークを学外に向けて展開します。
  2. PBL推進協議会をPBL推進支援センター内に設置
    同志社大学をPBLの拠点校とすべく、地域社会に開かれた学生・教職員協同研究組織としてPBL推進協議会を設置します。
    なお、具体的には、下記を実施します。
    • PBLの事例報告を行い、教育方法の研究開発を推進します。
    • 市民公開型教職員協同講習会を開催します。
    • 地域社会と密着した多層的なFD・SDネットワークを構築します。
  3. プロジェクト・リテラシーの養成
    PBLをプロジェクト・リテラシーの概念により方法論化し、プロジェクト・リテラシーの養成を積極的に推進します。また、プロジェクト科目の実践を通じて、課題探求能力等の測定のためのベンチマークを策定することを目指します。このためのツールとして、既に運用を開始しているCNS(SNS型WEB学修支援システム)にポートフォリオ機能や分析機能等を盛り込んで強化をはかり、PBL推進に特化した標準モデルの開発を目指します。さらに、学生への教育効果を高めるために、過年度受講生のSAへの積極的な登用を推進し、卒業生アドバイザーを設置するなど、受講生のサポートを行いつつ、過年度受講生のさらなるリテラシーの向上を一層推進します。
  4. 質保証システムの充実
    同僚評価に加え、外部評価を積極的に導入することにより、質保証システムの充実をはかります。評価結果については、PBL推進支援センターが精査し、PDCAサイクルのもと、不断の改善作業を行います。

※画像をクリックすると拡大します。

取組の詳細(活動報告、成果)

取組の詳細(活動報告、成果)については下記のホームページにて紹介しています。
プロジェクト科目(オリジナルサイト)
プロジェクト科目ブログ(オリジナルサイト)
PBL推進支援センター(オリジナルサイト)

状況調査結果

プロジェクト・リテラシーと新しい教養教育

文部科学省 平成21年度「大学教育・学生支援推進事業【テーマA】大学教育推進プログラム」に選定されました「プロジェクト・リテラシーと新しい教養教育」の取組が、96件中16件の「特に優れており波及効果が見込まれると判断される取組」のひとつに選ばれ、独立行政法人日本学術振興会 大学教育等推進事業委員会より、現地調査を受けました。

独立行政法人日本学術振興会ホームページ
現地調査の結果は、こちらよりダウンロードできます。
現地調査報告書

お問い合わせ

同志社大学 教育支援機構 教務部 教務課内

TEL:075-251-4630
FAX:075-251-3064
E-mail:ji-pbl@mail.doshisha.ac.jp

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