小橋 晶
専任教員紹介
小橋 晶 KOBASHI Akira
研究テーマ | 企業の目的、組織、行動に関する研究 |
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研究室 | 良心館564号室 |
演習(ゼミ)紹介 | 応用ミクロ経済学 |
詳細 | 研究者データベース(オリジナルサイト) |
市場経済においても、限られた資源を無駄なく生産に結び付けるためには、政府による規制が必要な場合もあります。どのような産業政策が望ましいのかを考えるには、市場における企業や消費者の行動をより細かく理解する必要があります。
たとえば、企業がどれだけのモノを生産し、いくらで販売するのかという問題を考えるにはライバル企業の存在が重要です。企業は価格の引き下げなど、相手を出し抜く戦略をとるかもしれません。そうなれば、もちろんライバル企業もだまってはいません。それを受けて、価格を引き下げる、研究開発に力を入れて品質を向上させる、などの戦略を練るでしょう。市場でどのような価格でどれだけ生産されるかを考えるには企業戦 略の相互依存関係を分析する必要があります。
私たち消費者もいろいろなことを考えながらモノを購入します。私たちは、電化製品を購入する際、もう少し待てば値段が下がったり、性能が上がるのではないか、などと悩むことはないでしょうか。将来、企業が大幅に価格を引き下げて売り出すと予想すれば、購入を控えるかもしれません。また、ソフトウエアを必要とする機器では互換性が重要であり、どの規格が勝ち残るのか、という要素を考慮して購入する製品を決めたりします。企業とすれば、このような消費者の行動を予想して販売戦略を練るでしょう。耐久消費財市場などでは、企業と消費者の戦略の相互依存関係も無視できない要素となります。
このように、企業間の関係、企業と消費者の関係から市場の仕組みを明らかにすること、規制がどのように企業行動、消費者行動に影響を与え、どのような結果を生むのかという問題をミクロ経済学、計量経済学の手法を用いて分析することが私の研究課題です。
学生へのメッセージ
自ら考え、社会の仕組みを理解したいという意欲があれば、経済学を学ぶことを通じて成長できると思います。また、そのような学生を歓迎します。
演習(ゼミ)
演習テーマ:応用ミクロ経済学
本演習の目的は、ミクロ経済学の手法を用いて、様々な問題を自分で考え分析する力を身につけることにある。前半では、ミクロ経済学の基礎、情報の経済学、ゲーム理論など、理論的な分野を中心に学ぶ。その後、産業政策、民営化、制度設計など、現実に解決すべき諸問題を取り上げ分析していく。後半では前半で学んだテーマについて、文献やデータを収集し、統計的手法を用いて実証分析するなどして、卒業研究を完成させる。
ゼミのホームページ
2年次演習 |
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2年次演習では、ゲーム理論や情報の経済学の基礎をグループで報告し、問題演習を中心に行う。 [履修条件] |
3年次演習 |
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演習はグループによる報告で進める予定。後半では、卒業研究にむけて、個別に課題を決めて取り組む。 [履修条件] |
卒業研究 |
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卒業論文を完成させる。 [履修条件] |
関連する科目
既修・併修を強く勧める科目
- 中級ミクロ経済学
- 統計
- 経済数学
既修・併修が望ましい科目
- 産業組織
- 計量経済学
- 経済数学
関連する演習
学生による「私のゼミ紹介」
私たちのゼミは学生同士の仲が良く、個性的なメンバーが揃っているため活動中は笑顔が絶えません。勉強が得意なゼミ生も多く、学業への意識も高いため良い刺激を受け合っています。そして、ゼミ活動の方針を自分たちで決められるため自主性も高く、時間のメリハリもあるので自分のやりたいことを全力でゼミ生たちと取り組むこともできます。きっと入ってから「小橋ゼミで良かった」と感じてもらえるゼミだと思っています。