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政策学部政策学科 川口章

政策学部政策学科教授
川口章

1)私と仕事

 子どもの頃から海外に行ける仕事に就きたいと思っていました。誰でも海外に行ける時代ではなかったので、海外への強い憧れがありました。大学で研究をしたいと思うようになったのは、高校生の頃です。当時、政財界を巻き込んだロッキード事件という大規模な汚職事件があり、企業や官公庁などの組織に対する強い不信感を持ちました。自分の意見を自由に発言できる仕事がしたいと思いました。
 大学教員の仕事は主に、研究と教育からなります。若い頃は、研究に多くの時間を割きましたが、最近は学生と過ごす時間が楽しく感じられます。ゼミの卒業生とも毎年同窓会をしています。運動部の顧問もしており、週末はもっぱらスポーツ観戦です。

2)生活と仕事

 家事は夫婦で半分ずつというのが、我が家の不文律です。これは、私たちが夫婦になって10年くらいで形成された習慣です。結婚したときは、私が大学院生で、妻が社会人でしたので、学生の私が家事をするのは当然でした。また、学生時代最後の4年間と就職後最初の4年間はオーストラリアに住んでいましたので、私たちの周りでも夫が家事をするのは普通でした。さらに、海外で子どもが産まれたため、親にも頼れず、とにかく体力のある方が家事・育児をしないとやっていけませんでした。
 私は、何事も目標の7割達成できれば満足するよう心掛けています。仕事も家庭も趣味もすべて70点なら、人生としては100点満点ではないでしょうか。

3)高校生のみなさんへのメッセージ 

 私は若い頃から、男女の役割などジェンダー(性)に関わる研究を続けています。研究を始めた当時は、「男性がジェンダーの研究をするのは珍しいですね」とよく言われました。そのころは、「ジェンダー」という言葉はほとんど知られておらず、男性が研究するテーマではないと思われていました。しかしその後、日本では、晩婚化、少子化が進み、また、海外で女性がどんどん活躍するようになると、男女を問わず多くの研究者がこのテーマに取り組むようになりました。
 みなさんも、自分の興味があることには、周りの目を気にせず取り組んでください。知的労働の多くを人工知能が担う時代になると、個性を活かせる人が貴重な存在になるでしょう。