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法学部法律学科教授 井関涼子

法学部法律学科教授
井関涼子

1)私と仕事

 私は、高校生の時は、社会正義の実現に関わる仕事をしたいと思い、弁護士を目指して法学部に入学しました。しかし、法律学の勉強を始めてすぐ、自分にはあまり向かないと感じて非常に悩む中で、隣の同志社大学には、当時まだ珍しかった特許法の講義があると友人から聞きました。その授業に潜り込んで感銘を受けたことがきっかけとなり、知的財産法(特許法、著作権法など)の分野の専門家になる道を選びました。発明や小説、音楽、美術などの知的創作物、ブランドがもつ信用など、人が生み出した精神的なものを守り、また、人類の共有財産として活用していくという法の目的に魅力を感じました。最初は弁理士を目指しましたが、市役所勤務などの紆余曲折も経て、大学を卒業して6年後に大学院に入学し、今に至ります。

2)子育てと仕事の両立

 私の家族構成は、夫と大学院生の息子、大学生の娘の4人家族です。実家の助けのない中、もっぱら保育園と学童保育所を頼り、あとは夫婦で力を合わせて、子育てと仕事の両立を乗り切ってきました。親が共同で経営する学童保育だったため、バザーや模擬店、親子キャンプなどたくさんの分担で忙しかったですが、多様な親たちとの関わりは楽しい想い出です。また、小学5年生と2年生だった子どもを連れて3人で1年半、米国に在外研究に行き、日本人が1人もいない現地小学校から、親子共に豊かな実りを得ました。周囲の人たちに支えられて、ここまでこられたと思います。大変な時は、支えられるばかりになりますが、子どもが成長すれば、自分が子育て中の人たちを支える番が回ってくるので、それでいいのだと割り切っていました。

3)高校生のみなさんへのメッセージ 

 「案ずるより産むが易し」という言葉があるように、自分には到底できないと思われたことも、やってみれば、案外できるものです。私自身を振り返ってみると、若い時ほど、自分にはこれはできない、向いていない、などと自分の可能性を限定していましたが、人は自らを変えることができます。また、若い時は、進路や職業について知っていることは限られています。私は学生時代、進路について大変悩みましたが、悩んで得たものは貴重な財産となりました。多様な生き方があることを知り、学んで、自分自身の一度きりのかけがえのない人生を選び取ってほしいと思います。