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同志社で出会った、自分の生きる道 〜ドラマ「デスゲームで待ってる」制作陣インタビュー〜(前編)

「脚本はプログラムみたいなもの。一つ一つ、システムのように組み立てていく」。そう語るのは、テレビドラマ「デスゲームで待ってる」で原案を担当した劇団・ヨーロッパ企画 の上田誠氏。上田氏の手掛ける作品は、タイムトラベルを題材とする作品が多いことが特徴的だが、その背景には工学部で学んだことも影響しているという。ドラマで脚本を担当した諏訪雅氏と、制作プロデューサーの田端綾子氏とともに、ドラマの魅力と、学生時代について振り返っていただいた。

2024年11月21日 更新
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写真左から田端氏、上田氏、諏訪氏

ドラマ「デスゲームで待ってる」について

今回のドラマは、どんなお話でしょうか。

deathgame_de_matteru-tabata1.jpg (106913) 田端綾子氏
田端
放送作家を夢見てテレビ業界に入った戸村という青年が、理不尽なハラスメントを受ける中で、自分の企画した番組の内容をねじ曲げられた結果、死亡事故が起きてしまい、その責任を取らされて業界を追われてしまって。

そこで手を差し伸べてきた女性の所属する会社がデスゲームを作っていて、戸村もその会社に加わったところ、その業界で自分の才能をどんどん発揮して、自分に理不尽な仕打ちをしてきた人たちにデスゲームで復讐ふくしゅうしていく、というあらすじです。

デスゲームをテーマにしたドラマは珍しいと思いますが、着想のきっかけは。

deathgame_de_matteru-ueda1.jpg (106916) 上田誠氏
田端
「魔法のリノベ」というドラマでご一緒させていただいた上田さんに、復讐をテーマにした新しい番組企画についてご相談したところ、上田さんからの第一声が『デスゲームはどうですか』と。
上田
復讐モノって、実際の社会問題である事件とかいじめをテーマにしてしまうと、視聴者も世の中のシリアスな側面と結びつけて考えてしまうところがあるので、エンタメにはしにくいな、と。

小説でも同じですけど、ある程度非現実的な内容だからこそ、面白く見ていられるというところがあるんですね。描く内容はダークなものでありつつ、ちゃんと痛快エンターテインメントとして見られるものっていうのを、最近考えたいなとずっと思っていました。

ドラマ内では、テレビ業界の暗い部分がいろいろと描かれていますが。

deathgame_de_matteru-suwa.jpg (106912) 諏訪雅氏
諏訪
脚本を書くにあたって、田端さんがアンケート調査をとってくれたんです。そこでいろんなエピソードが出てくる出てくる(笑)。
もちろん実際の脚本ではアンケートの答えはあくまでも参考程度に、かなりドラマっぽく誇張しましたが、リアルな一面も感じることができる内容になっていると思います。
田端
どの業界も同じだとは思いますが、やはりテレビ業界はハラスメントが話題になりやすいため、そういったイメージを持たれている人も少なくないかと思います。最近はかなり改善されてきていると思うのですが。でもどの業界でも、悪意がなくても気づかないうちにやってしまっていることとかもあると思うんです。これはフィクションドラマですが、そういう意味ではある意味実録的な要素もあるというか。
上田
そう、リアリティーが大事なんですよ。全部がうそだったら面白くない。劇団はテレビ業界とは違えど、似ている部分もあるので、僕も諏訪さんも物語のイメージがしやすかった部分はあるかもしれません。
僕も若い頃は、企画案千本ノック的なことをさせられた経験があるので、昔を思い出しました。視聴者の方も、自分の体験と重ね合わせることができる部分もあるんじゃないかなと思います。

主題歌も、メンバーの4人中3人が同志社出身のロックバンド、ハンブレッダーズが手がけておられますね。

田端
うちの会社の音楽出版部の社員が台本を読み、ドラマの雰囲気にハンブレッダーズさんの楽曲が合うと思うと推薦をしてくれたことがきっかけです。私も曲を聴かせていただいて、すごくこのドラマの雰囲気に合うな、と思いました。やはり同志社出身の方がいるバンドだと聞くだけですごく親近感もあるというか、同郷的な感覚がありますね。
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カンテレドラマ「デスゲームで待ってる」は毎週木曜日深夜0時25分から
  番組公式サイトはこちら