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フードロス削減を足掛かりに、地域のつながりを創出~学生が運営する地域密着型カフェ「GOOD JOB cafe」~(後編)

2024年10月2日 更新
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授業とは違った学びに出会い、成長できた

 異なる世代とのつながりは、お店を運営する私たち自身にとっても大きな魅力です。以前は、親や先生ぐらいしか大人と関わることがありませんでした。それがお店を始めて以来、関わる人の数が一気に拡大。いろいろな経験を積んできた人、いろいろな生き方をされている人と出会うことができました。その結果として考え方やものの見方の幅が広がったことは、これからの私自身の人生に活きそうな気がしています。

川口 お客さまの中には、ご自身でオーガニックマルシェなどのイベントを開催されている方もいます。そういった方から出店を案内いただき、イベントに参加することもあります。大学の中では出会わないような人と出会い、つながりが広がっていくことがとてもおもしろいですし、貴重な財産になっています。

渡邉 招待してもらってイベントに出店すると、そこでまた新しい人と出会うことができます。一つのつながりを大切にすると、そこからどんどんつながりが広がっていくということを実感しています。私たちの活動は、アルバイトに比べるとお金という面でのメリットは小さいかもしれません。でも、アルバイトでは得ることができないたくさんの体験ができています。目先のメリット・デメリットでは測ることができない、かけがえのない時間を過ごすことができています。

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活動の様子

 組織を運営するという経験も成長につながっています。特に勉強になっているのはお金の管理です。収支の計画を立てたり、帳簿上の金額と実際のお金とが合っているかを確認したりという作業は予想していたよりずっと難しかったです。商売をしてお金を稼ぐことがいかに大変かも実感。以前はアルバイトのお給料も何気なく受け取っていましたが、「この時給を設定するために、どれだけの計算や計画が行われたんだろうか」と想像するようになり、店長や経営者の気持ちが少しわかるようになりました。

川口 お金のことはやっぱりすごく考えますね。お店が赤字にならず、なおかつ料理やサービスの質を保ってお客さまに満足してもらう必要があります。何を改善すれば二つの要素を両立できるのか、いつも考えています。

渡邉 経営に関するお金のことを学ぼうと思い、私は財務諸表の勉強をしました。

メンバー間での議論もいい経験になっています。私たちは、「思っていることは隠さずに言おう」「納得するまで話し合おう」と心がけています。お店やチームの運営をめぐっては、絶対的な正解はありません。そんな中で意見をぶつけ、お互いの考えを理解することがとても学びになりました。

 メンバーやお店を通じて出会った人など、本当にたくさんの人の意見を聞く機会を持てています。そのおかげで、以前に比べて相手の気持ちをくみ取る力がついてきたように思います。この力はきっと、社会人になっても役立つように思います。

川口 メンバーのミーティングでは、ファシリテーターや書記の役割を務めることもあります。この経験は社会で役立ちそうだと感じています。

渡邉 この活動で得たチーム作りの経験を、社会人になっても活かしていきたいです。人のつながりを大切にし、メンバーの思いをくみ取りながらチームをマネジメントできるような人になりたいです。

同志社大学ならではの可能性がある

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 私たちは現在4年生なので、GOOD JOB cafeでの活動は今年度で終わりになります。フードロス削減や地域の人のつながりを後押しするという、GOOD JOB cafeの思いを引き継いでくれる後輩が、お店を続けてくれたらなと願っています。

川口 理念を引き継ぎつつ、新しいことにもチャレンジしてもらいたいです。バージョンアップしたお店になるとうれしいですし、そんなお店にお客さんとして訪ねられる日が楽しみです。

渡邉 お店によく来てくれる小学生や中学生が、「自分もGOOD JOB cafeをやりたい。そのために同志社大学に行く」と言ってくれるんです。この子たちの思いがかなう日が来たら、どれほど嬉しいことか。期待せずにはいられません。

GOOD JOB cafeの活動をするうえでは、同志社大学という名前に助けられた場面がたくさんあります。先輩たちが築いてくれた信頼を痛いほど感じました。また、地域から寄せてもらっている期待の大きさも感じました。困り事の解決や新しいことへのチャレンジなど、何かしようと思ったときに「同志社大学と連携したい」と考えている方がたくさんおられるのです。私たちボランティア団体の学生からすると、そういう方と協力することで活動がスムーズになります。

川口 サークルの数が多いことも同志社大学ならではだと思います。いろいろな種類のサークルがあって、お互いが連携しているのです。私たちが企画するイベントに他のサークルに参加してもらったり、その逆もあったりします。そうすることでイベントが盛り上がり、地域の方に楽しんでもらったり人のつながりが広がったりという効果が生まれています。

渡邉 やりたいことには何でもチャレンジできるのが同志社大学です。サークルの多さもその背景の1つですし、学部での学びの多様さや、留学をはじめとした興味あることへのサポート制度の充実もチャレンジを後押ししてくれます。貪欲に、やりたいことは全部やれてしまいます。高校生にはお勧めしたい大学です。そして、入学された際にはぜひ私たちのサークルをのぞいてください。

川口 私からは、地域の方や子育て中の方へメッセージを。

困っていることがあったり、誰かとつながりたいと思ったりしたときはGOOD JOB cafeへ足を運んでみてください。きっと誰かとつながり、困り事を解決するためのヒントを得ることができます。三山木の駅前でお待ちしています!

 私からは高校生へメッセージを。

同志社大学はものすごく楽しい場所です。なぜ楽しいのかというと、みんなが自分から動いているからです。もちろん、動き出すには不安やためらいもあるでしょう。でも、一歩踏み出すと違った人と出会え、違ったものを知ることができます。そうやって出会えた仲間や人とのつながりは、きっと一生の財産になるはずです。


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