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楽しいから熱中。その先にたどり着いた、世界1位の座~ダブルダッチチームYESMAN~(中)
2025年3月25日 更新

誰もが「得意」を発揮できることが魅力



- 嘉屋
私は、年に1度しか大会がなく、負けたら終わりという年間のスケジュールが好きです。1年生で初めて大会に出場したときは、まだ技もほとんどできませんし、スケジュールもよくわかっていませんでした。そのときの結果は、50チームほど出場したなかでほぼ最下位。悔しさがこみ上げてきました。そこから「来年こそは」「次こそは」と思いながら過ごしてきました。同級生が引退した3年の大会の後も活動を続けたのは、悔しさが原動力です。もちろん、メインの大会以外にも大会はありますし、学内外のイベントもあります。でも私は、一発勝負のヒリヒリする緊張感が好きです。
- 清水
ダブルダッチはほとんどの人が大学生になってから始めます。過去の経験などに関係なくみんなが一斉にスタートするようなものなので、誰もが先頭になれるチャンスがあります。そこが魅力であると同時に、私にとっては「一緒に始めたのに、負けるのは納得いかない」という、自分を奮い立たせるポイントにもなりました。
社会人になっても役立つ力を養えた4年間
- 清水
- 大学入学時は、体育会の部活で器械体操を続けるか悩みました。でも、せっかくだから新しいことに挑戦してみたいと思い、ダブルダッチを始めることに。始めるきっかけは偶然ではありましたが、結果的には世界大会という1つの目標に向かって4年間努力を続けることができました。これが学生時代の一番の成果です。きっと社会人になっても生きる経験ができたと思います。
- 嘉屋
- 同級生が3年の秋に引退するなか、私は「もう1年チャレンジする」という決断をしました。チームのみんなと就職活動やアルバイトの時間を合わせることで、集まって練習できる時間を確保するなど、大変さはそれまで以上でした。でも、諦めずチャレンジし続けたことで、最高の結果を手にすることができました。諦めない力が、私がダブルダッチを通じて大学時代に得た力です。社会人になって壁にぶつかることがあっても、この力が私を支えてくれる気がします。
- 勝山
- 大学では、子どもから大人まで様々な人にダブルダッチを指導する機会をたくさん持つことができました。体験した人の多くはダブルダッチを楽しんでくれます。最初は「できるはずがない」と思っていた技にも挑戦し、マスターすると「自分にはこんなこともできるんだ」という可能性に気づいてくれます。そうやって笑顔になる様子が、私はとてもうれしかったです。教えることやダブルダッチを普及することの楽しさ、やりがいと出会えた4年間でした。

私は「笑顔がいいね」と言ってもらうことが多いです。演技全体の構成や曲などを考え、「この場面ではこんな表情にしよう」と考えることが好きです。
私が経験していた器械体操とダブルダッチは、関係する部分もかなりあります。柔軟性を生かしたり、アクロバティックな演技ができたりするのは、器械体操経験者ならではです。