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My Purpose ~挑戦する人~

友野 一希さん【スポーツ健康科学部 2年次生】

フィギュアスケート 友野 一希さん

2018年世界フィギュアスケート選手権5位入賞で脚光を浴びる
直近の目標は来年の同大会で表彰台に立つこと
全ての試合で勝つという強い決意がオリンピック代表につながる

友野 一希さん 友野 一希さん
スポーツ健康科学部 2年次生

 銀盤の上に初めて立ったのは3歳の頃である。自宅から徒歩5分ほどの所にスケートリンクがあり、以前フィギュアスケートをしていた母親に誘われて出かけたのがきっかけだった。その後、数年間は遊び感覚でスケートを満喫していたという。本格的にフィギュアスケートに挑むようになったのは8歳の時。現在も指導を受けている平池大人コーチから勧められた。以後、大阪府立臨海スポーツセンターで練習に打ち込む日々が始まる。「今でこそ私の意見も聞いてもらえるようになりましたが、当時は怒鳴られてばかりで、戦々恐々の毎日でした。熱意が凄まじく、その分厳しいのです。夏休みも一日中スケートリンクの上にいたと記憶しています」。高校時代には尊敬する先輩の町田樹選手や田中刑事選手とも同じスケートリンクで練習する機会にも恵まれ、数多くの貴重な助言や経験を得ることができたとふり返る。
 ジュニア時代はジャンプが苦手で、特にトリプルアクセルの習得に時間を要した。「何年も挑み続けたのですが、上手く跳べない。死にもの狂いで練習を繰り返し、試合でも懸命に試みるのですが、だめでした。結果的に5年ほどかかりました。成功したのは高校1 年の時。コンビネーションジャンプも不得意でしたが、これも1年後には跳べるようになりました。同時期に4回転ジャンプもできました」。ひたすら練習に励むことによって筋力や感覚などが培われ、これが苦手の克服と高難度の技のマスターにつながったと語る。
 フィギュアスケート選手として大きな転機となったのが2016年世界ジュニアフィギュアスケート選手権だった。エントリーしていた選手が直前に骨折し、急遽出場することになったのである。「全世界のジュニアのトップを決める大会に初めて出場して、そのレベルを痛感しました。誰もが『世界で一番になる!』ことに全てを懸けており、国内大会に照準を合わせていた私とは、意識が違いました。15位という成績は自身としては大健闘だったのですが、世界のレベルを知り、『真の悔しさ』を噛みしめることが飛躍へのきっかけになりました」。この経験がなければ、現在の自分はないと断言する。

友野 一希さん

 普段の練習で最も重視しているのはプログラムの全体的な完成度を高めること。そのために最初から最後まで全力を注ぎ、個々の技の冴えを追求している。また、自身の最大のアピールポイントは「観客を魅了する力」だと捉えており、表現力を徹底的に磨きたいと考えている。「日本の選手で目標にしているのは髙橋大輔選手と町田樹選手の2人です。特に表現力では髙橋大輔選手が最高だと思っています。高度なプログラムの中で、どうしてあのように華麗に滑れるのか。まさに、別格ですね。少年の頃から憧れていた選手であり、雲の上の存在です」。
 2018年世界フィギュアスケート選手権で5位入賞を果たして一躍脚光を浴びた友野一希さん。直近の目標は来年の世界フィギュアスケート選手権に再び出場し、その表彰台に立つこと。「全ての試合でメダルを獲得するという強い気持ちが次の冬季オリンピック出場につながる」、友野さんの表情は確信に満ちあふれている。

2018年11月発行
One Purpose196号「My Purpose ~挑戦する人~」より

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