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My Purpose ~挑戦する人~

名東 悠沙さん【商学部3年次生】

2018年度同志社大学育英賞表彰式

超難関の公認会計士試験に挑み、2年次生の秋に見事一発合格
2018年度同志社大学育英賞表彰式※で奨学生代表挨拶も務めた
目指すのは観察力があり、賢明で芯の強いスペシャリストである

名東 悠沙さん 名東 悠沙さん
商学部3年次生

 公認会計士は医師、弁護士と並ぶ国家資格であり、独占業務の法定監査をはじめ会計・税務・財務に関するコンサルティングも重要な業務である。公認会計士試験に合格するためには一次試験(短答式試験)と二次試験(論文式試験)を突破しなければならない。名東悠沙さんがこの超難関に挑む決意を固めたのは中学3年生の夏である。高校受験を目前にして進路を模索していた時に得た母親の助言がきっかけだった。「選択肢の一つとして資格を取得し、専門家になる道もあると教えられたのです。将来、結婚や出産をしても仕事は生涯続けたいと思っていたので、スペシャリストという選択は魅力的でした。せっかく挑戦するのであれば『三大国家資格』のいずれかだと考え、数字が好きで興味を抱いた公認会計士に狙いを定めました」。同志社高校を志望したのも公認会計士の輩出率が高い同志社大学に進学するためだった。
1日8~10時間という猛勉強を開始したのは、部活を引退した高校3年生の10月だった。大学1年次の8月までは専門学校に通学していたが、以後は通信コースに切り替える。一次試験の約3カ月前である。実はこの頃、答案練習でも点数が取れず、深刻なスランプに陥っていたのだ。「これでは合格できないと落ち込み、やる気のスイッチが切れて、1カ月以上も試験勉強を中断しました。でも、中学3年生の時の初心を思い出し、やり遂げなければ一生後悔することになると考え、直前の2カ月間は一心不乱に毎日13時間も勉強に励みました」。この時、過去の成功体験が心の支えになったという。高校時代のアーチェリー部での経験である。高校3年生の4月までは京都府の大会で予選落ちを繰り返していたが、決して諦めることなく、早朝からの特訓に挑み続けた。その結果、見事に京都府高校総体、近畿大会で個人・団体共に優勝。インターハイ、国体にも出場した。何事も背水の陣で挑めば、内に秘めた思いもよらない大きな力を引き出すことができるという実感が大きく役立ったとふり返る。

名東 悠沙さん

 「合格したのは2年次生の11月です。本当に嬉しくて涙がとまらなかった。難関を突破できた秘訣は、反復練習によって計算力を鍛え、孤独な状況の中でも心をポジティブに保ち、完璧主義にならないこと。自分を信じて地道に勉強を続ければ、必ず実力は養われます。また、様々な夢を持つ数多くの友人との語らいも素晴らしい刺激になり、目標に挑む励みになりました。私の生涯の財産だと思っています」。合格直後に監査法人への就職が内定。その後は、学業に専念し、演習は中小企業研究を専門領域にしている関智宏教授のゼミに所属。国内だけでなく海外の企業も対象にしたフィールドワークを試みている。今年2月に行われた2018年度同志社大学育英賞表彰式では、奨学生代表挨拶も務めた。名東悠沙さんが目指す公認会計士像は観察力があり、賢明で芯の強いスペシャリスト。その思いを実現するために、知識を蓄えるだけでなく、多くの実践的な経験を積み重ねたいと語る。

2019年4月発行
One Purpose197号「My Purpose ~挑戦する人~」より

My purpose動画

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