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My Purpose ~挑戦する人~

池邊 亮輔さん【神学部 3年次生】

高校時代、国際協力活動を通じてロビイングに参加し、民間の活動の重要性に気付く。大学入学と同時にNPO法人Mielka(ミエルカ)へ。2020年4月より代表を務める。

選挙を「見える化」 意志決定のハードルを下げる。

 選挙は私たちの代表者を決める、生活や社会を良くするために欠かせないものだ。しかし日本の国政選挙における投票率は低い。この現状を変えるため、さまざまな活動を通じて政治・選挙・投票への関心を高めようとする団体がある。NPO法人「Mielka(ミエルカ)」。池邊亮輔さんはその代表を務める。「政治を『じぶんごと』に思ってもらうためのイベント・プロジェクト・事業を展開しています。
 例えば、You Tubeを通して選挙の仕組みを解説したり、議員の方と学生が居酒屋やカフェで気軽に交流できる場を設けたり。普段は政治に興味を持つきっかけを提供し、選挙が近づいたら臨時啓発として投票率向上につながる企画を実施しています」 
 ミエルカが自信を持ってリリースするのが、独自サービス「JAPAN CHOICE」だ。各政党の公約比較、与党政党の公約実現度、自身の考えに近い政党のマッチングなどがグラフィカルに示され、直感的に理解することができる。「投票行動学において『選挙に行くには、投票に行くメリットがそのコストを上回らなければならない』とされています。コストの中で特に大きいのが情報を得るコストです。『政策を見てください』と言われても、多くの人は忙しくてそんな時間ありませんよね。政治情報を一元的に集約した分かりやすいプラットフォームがあれば、意志決定に掛かるコストを抑えることができるはず。私たちはこのサービスを、社会に求められているものと確信してつくっています」
 取り組みに賛同するメンバーも増え、今年度より東京での活動も始まる。一方で、池邊さんは地方にも目を向ける。「政治を考える民間の団体は、ほとんどが東京にあるんです。ミエルカは京都に本部を置く団体として、地方選挙を扱っていきたい。地方選挙は選挙結果が自分の生活にダイレクトに影響するため、政治に関心を持つ入り口として重要視しています」
 日本の学校教育では、政治の仕組みを学ぶことはあっても、自分の価値観がどの政党に近いのかをすり合わせるようなことはしない。身近な問題を政治の問題と捉えることもあまりない。政治が身近になることは、多くの若者が待ち望んでいることだろう。政治は政治家のためにあるのではなく、私たち一人ひとりのためにある。池邊さんは、使命感に燃えている。

My purpose動画

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