My Purpose ~挑戦する人~
大島 泰真さん【スポーツ健康科学部1年次生】
身長168cm、体重74kgとラグビー選手としては小柄だが、「だからこそ出来る仕事がラグビーにはある」と個性を強みに、チームに貢献する。高校時代は司令塔として花園を沸かせた。
重要なのは伝えることより伝わること
同志社大学ラグビー部に、期待のルーキーが加わった。ポジションはスタンドオフ(SO)、戦術を立て、チームを動かす司令塔だ。ラグビーを始めたのは小学2年生の時。父に連れられ、伯父が主宰するラグビースクールに顔を出していると、「1対1をしてみろ」と急にボールを渡された。そこで大島さんは、小学5年生の相手からトライを決めてしまう。「うまく乗せられたんでしょうね(笑)。知らない間にスクール生になっていました」。以来ラグビーに打ち込むようになり、中学校でも目立った活躍をした大島さんは、ラグビー強豪校、京都成章高校からスカウトされる。1年時からレギュラーを張り、在籍した3年間全てで花園切符を手にした。2年時は準優勝、キャプテンとして迎えた3年時はベスト8という成績を残す。そんな大島さんがプレーする上で心掛けていることは、グラウンド内外でのコミュニケーションだ。「高校のラスト1年間、キャプテンをさせてもらったのですが、人と話すのが本当に苦手で。でも自分はキャプテンでSO。いくら背中で引っ張ると言っても限界がありますよね。先生(恩師)からもずっと、『しっかり伝えるように』と言われ、そこは意識して改善に努めてきました」。大島さんがそうした指導を繰り返し受けたのは、話すのが苦手という理由だけではない。小学生の頃からBS・CS放送で海外ラグビーを観て研究してきた大島さんは、ラグビーに関する知識量がずば抜けていた。つまり、大島さんが〝当たり前〞と考えるベースが高過ぎて、伝わりづらい状況にあったのだ。「重要なのは、伝えることより伝わること。まずはラグビーを観てくれと、海外リーグのチャンネルや動画を紹介しインタビュー動画もチェックました。そしたら観てくれて、『このプレーは何?』『こういう時はどうするの?』とか、いろいろ質問する人も出てきて。ミーティングを重ねるうちに理解度が深まり、どんどん伝わるようになっていきました」
同志社大学での目標は「関東の強豪校に勝ちたい」。そう話す大島さんからは、東高西低の構図が続いている大学ラグビーのイメージを変えたいという気概がうかがえる。高校時代、自分を変え、チームを変え、花園を沸かせた大島さん。大学ラグビーへの挑戦は始まったばかりだ。
My purpose動画
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