My Purpose ~挑戦する人~
東本 侑也さん【スポーツ健康科学部2年次生】
広島県出身。小学校時代に姉の影響で新体操を始め、高校、大学と全国レベルの大会でトップクラスの成績を残す。目下、「日本一」の男子新体操選手を目指し、日々の練習で技術と表現力を磨いている。
環境が整わずとも勝てる選手に雑草魂で描く未来
テレビアニメ『バクテン!!』(2021)のヒットもあり、にわかに注目が集まっている男子新体操。大学スポーツの世界では、国士舘大学や青森大学が強豪として知られるが、あえて新体操部が存在しない同志社大学に進み、将来を嘱望されているのが体操競技部の東本侑也さんだ。スティック、リング、ロープ、クラブの4種目で争われる男子新体操は、アクロバティックな演技が特徴。女子では禁止されているバック転やバック宙といったタンブリングが盛り込まれており、より力強い技の応酬で見る人を惹きつける。
東本さんと新体操の出会いは、小学校2年生のころ。地元・広島のクラブチームに参加したのが競技人生の始まりだ。広陵高校では、2年生にしてSASAKICUP新体操ユースチャンピオンシップの男子個人競技で優勝。高い実力を示したことで、同志社大学の先輩でいまや男子新体操界のトップを走る堀孝輔さん(現・高田RG)と知己を得た。「コロナ禍で最後の大会が中止になった時も気遣ってくれて、尊敬の思いが芽生えました。もともと練習環境が整わない大学で実力を試したいと考えていましたが、堀さんの存在が同志社に進む最大のきっかけになりましたね」と語った。
そんな2人は昨年、全日本選手権大会で火花を散らした。同志社OBと現役生による話題の対決は、堀さんが優勝、東本さんは準優勝という結果に。先輩の意地を見せつけられる格好となったが、東本さんはあくまで前向きだ。「他者から評価を受ける競技ですが、自己満足できる演技は気持ちの入り方が違う。そこを突き詰めたいですね」。練習拠点のデイヴィス記念館が工事(取材時)で使えないなか、限られた時間でいかに「自己満足度」を高められるか。体だけではなく頭も使って、先輩の背中を追いかけているというわけだ。
そんな東本さんに今後の目標を問うと、こんな答えが返ってきた。「大学時代の堀さんも全日本選手権では準優勝止まりでした。だから、自分がその壁を打ち破りたいんです」。日本発祥の男子新体操は、国際的な浸透度からすると女子には大きく遅れをとる。尊敬する先輩を超え、さらに影響力のある選手へ。夢を果たすとき、東本さんは、「これから」の競技に光を当てる存在となるだろう。
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