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My Purpose ~挑戦する人~
稲田 莉子さん【神学部 4年次生】
高校2年生だった2019年に脳腫瘍が発覚し、9カ月の闘病生活を送る 。入院中に「一般社団法人みんなのレモネードの会」を知り入会。活動を知った友人と共に「レモネードスタンド Philia」を設立した。現在は他大学の学生も含めた24名で活動をしている。
小児がんを知る第一歩を、レモネードスタンドから
15歳未満の子どもの中で、日本で年間2,500人が罹患するとされる「小児がん」。大人のがんに比べると患児の数は多くないため、その実態はあまり知られていない。そんな中、稲田莉子さんが代表を務める学生ボランティア団体「レモネードスタンド Philia(フィリア)」は小児がん支援の活動を続けている。
高校2年生の頃に脳腫瘍が発覚し、一時は寝たきりに近い状態だったという稲田さんは、9ヶ月に及ぶ入院期間を経て大学に進学。入院中に出会った1冊の絵本をきっかけに小児がん支援の団体を知り、自身も活動に参加するようになった。「お世話になっている病院にプレゼントを届けたり、啓発イベントを開催したりと、患児やご家族との交流を深めながら、小児がんを知ってもらうための活動をしていました」
稲田さんの活動を知った神学部の友人たちが、自分たちにもできることはないか、と声をかけて設立したのが「Philia」だ。その活動内容はレモネードスタンドを通じた経済的支援支援が中心で、昨年の団体設立からこれまでに10回以上、教会や大学内外のイベントでレモネードやオリジナルのグッズなどを販売し、寄付を続けてきた。一方で、活動が〞商売〝にならないよう、メンバー間の情報共有やお客さんとのコミュニケーションにも力を注いでいる。
「小児がんには、晩期合併症といわれる〞後遺症〝のようなものがあって、退院後も継続的な支援が必要なんです。極端に疲れやすかったり、集中力が続かなかったりすることに対しては『やる気がない』と誤解されることもあります。私たちの活動から小児がんへの理解を深めて、晩期合併症に悩む子どもちが生きやすい社会にしたい。そのために、地道な啓発活動を続けていきたいと思っています」
高校生の頃まで医療従事者を志していた稲田さんだが、小児がんを経験し、大学で実践神学を学ぶ中で、目標が変わったと言う。「医師や社会福祉士の方はたくさんいらっしゃる一方で、患児たちの心に寄り添うスピリチュアルケアは重視されてきませんでした。だからこそ、当事者としての経験と大学での学びを活かして、より良い治療の在り方を模索したいと思っています。まずは大学院に進学して、キリスト教とスピリチュアルケアに関する研究を深める予定です」。小児がんの子どもたちが生きやすい社会に向けて、稲田さんは新たな挑戦を続けている。
My purpose動画
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