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Cyber学長室

学長へのご質問・ご提言

学生による授業評価の時期と内容について

2006年10月更新
各学期の学期末近辺に、学生からの授業評価がされていますが、時期と内容について要望したいことがあります。
1点目は時期です。
現在、授業アンケートは学期末にWeb上で実施しておりますが、学生の視点に立って授業の改善に努めようとするならば、授業開始3〜4回くらいに授業時にアンケートを実施するのが適当ではないでしょうか?
Web上では回収率が低いですし、なによりも学期末ではたとえ改善されたとして、講義数も少なく以降履修することもない学生からすると、積極的に問題点を挙げ、改善につなげてもらおうという気にはならないのではないかと考えます。
履修中止をした学生に中止理由(問題点がなかったか)を尋ねるのもひとつの手かと存じます。
2点目は内容です。
現在、Web上のアンケートでは5段階評価がなされておりますが、教員側にとっては具体的にどこを改善すればいいのかはっきりしません。
より項目を明確に絞り込み、評価が低かった項目については具体的に(かつ端的に)問題点を挙げてもらう形式にするのがよいかと思います。
授業評価が教育の好循環につながるようご期待しております。

学長からの回答

授業評価アンケート調査について、建設的なご提言をいただき、どうもありがとうございました。
ご承知のように、本学では2002年度秋学期より、全学的に調査票を利用した授業評価アンケート調査を実施してまいりました。「教員個人の授業改善に役立ててもらう」ということを目的として、1学期間の授業の最後に調査を実施することによって、授業運営全般に問題がなかったかどうかを担当者が自己点検するためのひとつの材料とさせていただいています。
授業評価アンケート調査のさらなる改善のために、2005年度秋学期よりWEBを利用した授業評価アンケート調査も導入しました。WEBを利用することのメリットのひとつは、教室において調査票を配布して、その場で学生に回答と提出をしていただく必要がなくなりますので、効率性と公正性が向上することは言うに及ばず、授業だけではなく期末試験やレポートなどすべてが終了した後に、当該クラス全般に関する最終的なアンケート調査を実施することが可能になったことです。このメリットを活かすために、WEBを利用した授業評価アンケートには、新たに「試験の出題・レポートの課題について意図が理解できた」かどうかを問う質問項目を加え、授業内容と成績評価に直接繋がる期末試験やレポートの整合性を各教員が自己点検できるようにしました。
WEBを利用することのもうひとつのメリットは、必要に応じて調査時期や頻度を自由に設定できるという点です。ご提案いただいた学期途中での調査は、大学教育改善活動研究においても注目されていますので、教員に積極的に実施を検討するように既に奨励し始めています。現時点においては、残念ながら、WEBを利用した授業評価アンケート調査自体がまだ十分に定着していないので、学期途中での調査を実施する件数は少ないのが実状ですが、今回の貴重なご提言を受けて、さらに積極的な活用を奨励していきます。
実施時期とともに、質問項目および評価段階の設定に関しても検討作業を続けています。多くの質問項目や細分化された評価段階を設定すると、教員の自己点検項目が具体的になるというメリットがある反面、回答作業が煩雑になって学生の負担が増大し、回答基準および回答内容の個人差も大きくなるというデメリットも考えられます。そこで、現段階では、汎用性と効率性を総合的に判断して、全学共通質問項目に関しては、GPAと対応した5段階評価方式のもと、質問項目数を厳選することを基本方針にして実施しています。
さらに精緻な調査が必要な場合のために、各学部独自質問項目や担当者独自質問項目の設定を可能にしており、その機能の活用も奨励しています。また、WEB利用の授業評価アンケートのもうひとつのメリットとして、コンピュータや携帯電話のメール使用に習熟している若者文化の動向を考慮して、自由記述欄を活用してくださることも期待しています。設定された質問項目以外でお気づきの点があれば、自由記述欄に記入していただくと、そのご意見は担当者に必ず届くことになっていますので、積極的に活用していただければ嬉しく思います。
学生の履修中止理由の調査に関するご提言にも感謝します。WEBを利用した授業評価アンケートのもう一つのメリットは、途中で履修活動を中止した場合にも、すべての登録学生の回答の権利を担保できることにあります。履修活動を中止した学生の声にも耳を傾けることは、教員の授業改善にとって貴重な参考資料になることがあると認識しています。ただし、登録自体を取り消した学生は、回答できない仕様となっています。これは調査の信頼性を保証するための処置ですので、よろしくご了解ください。
授業評価アンケート調査は、日本においてようやく定着したばかりの新たな方策ですので、本学の教育改善に役立てることを主眼として、学習支援・教育開発センターを中心に全学的な検討作業を続けています。教員と学生の双方に建設的に活用していただくことを期待していますので、さらにお気づきの点がございましたら、今後ともお気軽にご教示いただければ幸いです。