教育と研究

同志社大学テュービンゲンEUキャンパス

同志社大学初の海外キャンパス。新たな教育プログラムがスタート。

テュービンゲンEUキャンパス 風景
テュービンゲンEUキャンパス 風景
 ドイツで最も古い大学の一つであるテュービンゲン大学内に、2017年、初の海外キャンパスとなる「同志社大学テュービンゲンEUキャンパス」を開設。2019年度からは「EUキャンパスプログラム」を実施しています。
 本プログラムは、次の科目から成り立っています。まず、ドイツ語の研修とドイツの文化・社会に対する理解を深める「セメスタープログラム・ドイツ語Ⅰ・Ⅱ」、テュービンゲン大学の学生との共修を通じ、日本とドイツ、アジアとヨーロッパの共通点や相違点などへの理解を深め、多様な価値観に触れることで自らの世界観を磨く「Intercultural Studies」、そして、ドイツおよびヨーロッパの先進的な取り組みや課題を題材に、その深層にある社会の特質を理解しつつ、日本が直面する課題の解決について思考する「EUキャンパス特別講義」です。これらをセットで学ぶことにより、ドイツ語の運用能力はもちろん、現地の学生との交流、現地の社会・文化に触れることで、多様な価値観と幅広い視野を身につけることができます。

同志社大学新島塾

答えは一つではない。海図なき未知に挑むリーダー養成塾を創設。

同志社大学新島塾 講座風景
同志社大学新島塾 講座風景
 AIやIoTなど科学技術の発展はすさまじく、世界の社会・産業構造がどのように変化していくのかを見通すことは非常に困難です。そのような未来においてたくましく生き抜く力を持ち、良心に満ちた次代のリーダーを養成するために、「同志社大学新島塾」を開講しています。
 この新島塾では「書を読み、友人や先生と語り、仲間と協働する価値を学ぶ」をコンセプトに据え、課題図書の読書、最新の時事問題を絡めて定めたテーマについて理解を深める教育合宿、著名なリーダーとの対話・討論会などを通じて、学生がお互いに切磋琢磨し、教養や論理的思考力を獲得しながら学びを深めていきます。
 2年間にわたるプログラムで、文系と理系の垣根を越えて幅広い教養を身につけ、総合知と、リーダーシップ、そしてフォロワーシップを兼ね備えた人物の養成を目指します。
 本プログラムを通して、受講生は来るSociety 5.0時代のリーダーとして身につけるべき素養や教養を得るとともに、所属学部の分野を超えた友人を得ることができます。卒業後は、ものごとの本質を見極める力がある優れた市民として、また、人に寄り添って真摯に意見をくみ取り、他者や組織を最善の方向に導くことができる人物として、社会で活躍することが期待されています。

クリエイティブ・ジャパン科目

日本の伝統・文化・芸術から創造力を涵養する新しい学び。

クリエイティブ・ジャパン科目
 全学共通教養教育科目「クリエイティブ・ジャパン科目」は、伝統、文化、芸術への高い関心を育み、「感性価値」の創造と受容の基礎となる力を身につけ、創造力を涵養することを目的とした科目です。
 本科目は、「京都」を題材とした学びを通じて、日本各地の伝統、文化への理解力を養う「京都科目」、世界が注目する日本映画や音楽などを通じて「他文化圏で受容されている現代日本文化の価値」を考察し、新たな文化の創造や海外への発信力強化などを学ぶ「クールジャパン科目」、伝統、文化、芸術を産業振興、まちづくり、地域コミュニティーの再生など社会のさまざまな分野で活用し、日本社会のクリエイティビティー向上や、ブランディングについて考察を行う「クリエイティブ・ジャパン科目」などから構成されています。また、外国人留学生とともに日本の伝統、文化を学ぶ科目や、外国語で授業を行う科目も開講されており、留学生の視点による日本文化の捉え方などを共有することで、新たな感性を磨くことができます。
 これらを通して、「日本文化の魅力」「グローバルに受容される価値」を考察し、「京都から日本全国、そして世界へ」と広がる視野を養うことができるのです。  文化資本とハイテク産業の集積が日本の都市の中でも最も進む京都ならではの科目です。

ラーニング・コモンズ

知識はここで目を覚ます。

ラーニング・コモンズ 利用風景
ラーニング・コモンズ 内観
 学生の自発的な学びを多角的に支援する場所として誕生したラーニング・コモンズ。
 ひらめいたアイデアを、パソコンやプロジェクター、電子黒板など多様な情報機器を用いて、仲間と共有し形に変えることができる場所です。また、授業でのグループ発表の準備やミーティング、勉強会、さらには講演会なども実施できます。
 自習場所として活用することもできますが、日常の学習で困った時には、常駐するアカデミック・インストラクターに相談することができます。多くの学生が直面する「レポートの書き方」や「プレゼンテーションの方法」などの学習方法や調査技法への疑問に対しては、別途セミナーも開催しており、積極的な受講により疑問を解消するとともに、自身のレベルアップにつなげることができます。
 良心館ラーニング・コモンズには留学コーディネーターも駐在しており、「留学に興味はあるけれど何から準備を始めるべきか分からない」といった初期段階の相談をはじめ、さまざまなアドバイスを行っています。ほかにも海外放送を見ることができるなど、気軽に異文化交流を行え、国際感覚を磨くことができる場でもあります。積極的に活用し、知的好奇心を満たした有意義な学生生活を送ってください。

キリスト教文化センターの活動

キリスト教やその文化に触れ、視野を広げる。

讃美歌合唱
 キリスト教文化センターでは、キリスト教の価値観のみを押しつけようとするのではなく、キリスト教あるいは宗教を正しく理解することを通して、一人ひとりの世界観、価値観が豊かに形成されることを願い、さまざまなプログラムを提供しています。
 讃美歌合唱、聖書朗読、奨励者によるメッセージなど礼拝形式で行われるチャペル・アワー、キリスト教主義教育や創立者新島襄に触れ、同志社人としてのアイデンティティーを高めることを目的としたDoshisha Spirit Week、同志社ゆかりの地を訪ねる「熊本キャンプ/安中・会津キャンプ」などさまざまなイベントを実施。11月下旬のクリスマス・イルミネーション点灯式には、毎年多くの人が集い、にぎわいます。各プログラムを通して、同志社大学の「キリスト教主義」のエッセンスについてぜひ思考を深めてみてください。

宇宙生体医工学研究プロジェクト

宇宙の科学で地球上の健康課題に挑む。

宇宙生体医工学研究プロジェクト
 日本では超高齢化社会を迎え、平均寿命と健康寿命(健康で自立して活動できる生活期間)の乖離が問題となっています。宇宙環境などの微小重力環境下では、筋力をはじめとする身体諸機能の低下が比較的短時間で顕在化します。宇宙生体医工学研究プロジェクトではロコモーティブシンドロームの主な原因が抗重力筋活動の低下にあることに着目し、微小重力模倣環境を使った実験等を行い、これら地球上の健康課題の解決策に挑みます。
 本プロジェクトは、理工学、スポーツ健康科学、脳科学など、本学のヒトの健康に関する研究分野の融合による学際的な取り組みのもと、NASAジョンソンスペースセンターなどとの国際的な共同研究(写真)を進めています。一方で、社会科学分野への展開も視野に入れ、文理双方の視点からも健康課題の解決に取り組んでいます。

赤ちゃん学研究センター

医学、心理学、そしてAI。「“ひと”のはじまり」の解明に挑む。

赤ちゃん学研究センター 研究風景
 胎児から幼児に至るまでの成長過程では、からだの成長や、こころの発達など、さまざまな成長が同時並行で進んでいきます。そうした赤ちゃんの成長について理解するためには、単一の研究分野ではなく、複数の研究分野で取り組む必要があります。そこで本学では、小児医学や発達心理学、情報工学などの研究分野の融合により、赤ちゃんの発達メカニズムを明らかにし、育児や保育の現場が抱える問題点の解決や先制医療の可能性に寄与することを目的に研究を進めています。胎児が指しゃぶりをする理由や、おなかの中でなぜ動くのかなどの解明は、発達障がいの発生メカニズムの解明にもつながるものとして社会から期待されています。