学長からのメッセージ

2018年 年頭所感

'18年1月1日 更新
 2018の年頭にあたり謹んで新春のお慶びを申しあげるとともに、皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申しあげます。

 現在、「同志社大学ビジョン2025 -躍動する同志社大学-」に掲げた6つの優先課題について、学生、教職員、さらに校友も含めたALL DOSHISHA体制での推進に努めているところです。2018年度に向けては「ALL DOSHISHA教育推進プログラム」が始動し、また大学院教育改革やEUキャンパスの活性化にも取り組んでまいります。これらをはじめとして、ビジョンの一つ一つの施策の実現を目指し、着実に歩みを進めていきたいと考えています。

各学部・研究科の教育改革、新たな挑戦を支援

 本学は、現在、14学部16研究科を有する総合大学となりました。各学部、研究科はそれぞれが定めた人材養成目的の下、高大接続改革の実施方針にも謳われているとおり、「アドミッション・ポリシー」「カリキュラム・ポリシー」「ディプロマ・ポリシー」の3つのポリシーについて一貫した運用がなされています。今後は、それを基盤として、学部、研究科の個性がより一層輝く教育改革、そして新たな挑戦が求められます。
 そこで、今回、学部および研究科から、ビジョンの中期行動計画に即した質の高い教育プログラムの提案を求め、大きな成果が期待できる取組に対して事業経費の一部を大学が負担し、当該事業推進を支援する「ALL DOSHISHA教育推進プログラム」を構築しました。昨年9月に公募、11月に計画調書を提出いただき、採択された事業は2018年4月からその取組が開始されることとなります。今回募集しましたテーマは以下の4つです。
1)複数の学部又は研究科の共同実施型の教育
2)グローバルマインドを持つ人物の養成を目指す教育
3)大学院におけるキャリア形成支援の充実
4)Double Degree Programの拡充
 これらのテーマは、それぞれの学部、研究科が有しておられる素晴らしい教育研究の資源を共同で運用するとどのような教育イノベーションが起こるのか、また、グローバル30、GGJなどを通して培ってきた本学のグローバル化推進と学部、研究科の特色を融合させた場合、新たに何が生まれるのか、などの視点から選定したものです。また今後は、このプログラムの実施によって得られた様々な教育効果を改めて分析・共有し、次代の人物を養成するプログラムを新たに創出することで、本学の教育研究力のさらなる向上に寄与するものとしたいと考えています。

大学院教育改革の推進

 また、ビジョンでも掲げている「大学院教育改革」に関しては、学長として格段の思いを持っております。大学院修了生の進路について、理系に比べ、人文、社会科学系においては厳しい現実があるという意見が存在することも承知していますが、私が公務でお会いする海外の官公庁や大学の幹部職員、あるいは研究において面会する企業のエグゼクティブの方々の多くが修士または博士学位をお持ちだという印象をもっています。先述の「ALL DOSHISHA教育推進プログラム」にも“大学院におけるキャリア形成支援の充実”をテーマの一つに掲げていますが、今後、グローバル化が進み、日本においても海外同様、修士や博士の学位を有していることが一般的である時代が訪れるかもしれません。また、人工知能(AI)の発達により、社会構造が大きく変容し、リカレント教育も含め大学院教育が今以上に重要視される時代が来ることもあるでしょう。その時になって付け焼刃で大学院教育を改革しようとしても手遅れなのです。16研究科を有している本学は、日本において大学院教育を先導する立場にならなければいけません。
 大学院改革とは、「学生の視点」に立ってその将来を見据え、社会で必要とされ活躍できるよう、大学院生をいかに育てるべきか、そのあり方や方向を考えるべきものです。

EUキャンパスの活性化

 ビジョンで実現を目指す施策の一つに「EUキャンパス」事業があります。現在「EUキャンパス企画検討部会」において、今までの事務所機能だけにとどまらない、“同志社大学のキャンパスを海外に設置する”という大きな目標達成に向かって議論を深めていただいております。語学プログラムの実施、共同研究、教職員の交流、ポスドクプログラム、海外インターンシップでの活用など、このキャンパスは様々な可能性を秘めています。大学院教育改革同様、「学生の視点」に立って、海外のキャンパスをいかに魅力的なものにしていくのか、国際主義を掲げる本学にとって実施すべき意義ある事業だと確信しています。
 例えば、英仏においてガソリン車・ディーゼル車の販売を2040年までに中止し、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)に移行していくという報道がありました。ガソリン車をメインに製造している自動車メーカーやその部品を支えている企業にとっては産業構造を大きく揺るがす重大ニュースであり、各国が政治的、経済的に、また科学技術面にも大きく影響を受けます。この主たる理由として地球温暖化対策が挙げられていますが、このようなトピックについても、日本にいて報道を通して知識を得るだけでなく、実際に留学し、環境に対する意識の違いを肌感覚で体験したり、現地の方と意見交換をすることが大切なことではないでしょうか。大学のキャンパスは、そこに多様な学生や教職員、研究者が集い、自由闊達に議論を交え学術技芸の追及を行うからこそ、意義ある場所となるのです。EUキャンパスが、本学の重要なキャンパスとして輝きを放つよう、全学を挙げて取り組みます。


 最後になりましたが、2018年も引き続き、教職員の叡智を結集し、ALL DOSHISHA体制でビジョン遂行を目指すという強い意志のもと、世界の未来を担う志ある学生のために、日々尽力いたす所存です。教職員の皆様におかれましては、同志社教育の新たなステージへの飛躍に向けて、ご支援、ご協力を賜りますよう、今後ともよろしくお願いいたします。
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 2018の年頭にあたり謹んで新春のお慶びを申しあげるとともに、皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申しあげます。

 現在、「同志社大学ビジョン2025 -躍動する同志社大学-」に掲げた6つの優先課題について、学生、教職員、さらに校友も含めたALL DOSHISHA体制での推進に努めているところです。2018年度に向けては「ALL DOSHISHA教育推進プログラム」が始動し、また大学院教育改革やEUキャンパスの活性化にも取り組んでまいります。これらをはじめとして、ビジョンの一つ一つの施策の実現を目指し、着実に歩みを進めていきたいと考えています。

各学部・研究科の教育改革、新たな挑戦を支援

 本学は、現在、14学部16研究科を有する総合大学となりました。各学部、研究科はそれぞれが定めた人材養成目的の下、高大接続改革の実施方針にも謳われているとおり、「アドミッション・ポリシー」「カリキュラム・ポリシー」「ディプロマ・ポリシー」の3つのポリシーについて一貫した運用がなされています。今後は、それを基盤として、学部、研究科の個性がより一層輝く教育改革、そして新たな挑戦が求められます。
 そこで、今回、学部および研究科から、ビジョンの中期行動計画に即した質の高い教育プログラムの提案を求め、大きな成果が期待できる取組に対して事業経費の一部を大学が負担し、当該事業推進を支援する「ALL DOSHISHA教育推進プログラム」を構築しました。昨年9月に公募、11月に計画調書を提出いただき、採択された事業は2018年4月からその取組が開始されることとなります。今回募集しましたテーマは以下の4つです。
1)複数の学部又は研究科の共同実施型の教育
2)グローバルマインドを持つ人物の養成を目指す教育
3)大学院におけるキャリア形成支援の充実
4)Double Degree Programの拡充
 これらのテーマは、それぞれの学部、研究科が有しておられる素晴らしい教育研究の資源を共同で運用するとどのような教育イノベーションが起こるのか、また、グローバル30、GGJなどを通して培ってきた本学のグローバル化推進と学部、研究科の特色を融合させた場合、新たに何が生まれるのか、などの視点から選定したものです。また今後は、このプログラムの実施によって得られた様々な教育効果を改めて分析・共有し、次代の人物を養成するプログラムを新たに創出することで、本学の教育研究力のさらなる向上に寄与するものとしたいと考えています。

大学院教育改革の推進

 また、ビジョンでも掲げている「大学院教育改革」に関しては、学長として格段の思いを持っております。大学院修了生の進路について、理系に比べ、人文、社会科学系においては厳しい現実があるという意見が存在することも承知していますが、私が公務でお会いする海外の官公庁や大学の幹部職員、あるいは研究において面会する企業のエグゼクティブの方々の多くが修士または博士学位をお持ちだという印象をもっています。先述の「ALL DOSHISHA教育推進プログラム」にも“大学院におけるキャリア形成支援の充実”をテーマの一つに掲げていますが、今後、グローバル化が進み、日本においても海外同様、修士や博士の学位を有していることが一般的である時代が訪れるかもしれません。また、人工知能(AI)の発達により、社会構造が大きく変容し、リカレント教育も含め大学院教育が今以上に重要視される時代が来ることもあるでしょう。その時になって付け焼刃で大学院教育を改革しようとしても手遅れなのです。16研究科を有している本学は、日本において大学院教育を先導する立場にならなければいけません。
 大学院改革とは、「学生の視点」に立ってその将来を見据え、社会で必要とされ活躍できるよう、大学院生をいかに育てるべきか、そのあり方や方向を考えるべきものです。

EUキャンパスの活性化

 ビジョンで実現を目指す施策の一つに「EUキャンパス」事業があります。現在「EUキャンパス企画検討部会」において、今までの事務所機能だけにとどまらない、“同志社大学のキャンパスを海外に設置する”という大きな目標達成に向かって議論を深めていただいております。語学プログラムの実施、共同研究、教職員の交流、ポスドクプログラム、海外インターンシップでの活用など、このキャンパスは様々な可能性を秘めています。大学院教育改革同様、「学生の視点」に立って、海外のキャンパスをいかに魅力的なものにしていくのか、国際主義を掲げる本学にとって実施すべき意義ある事業だと確信しています。
 例えば、英仏においてガソリン車・ディーゼル車の販売を2040年までに中止し、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)に移行していくという報道がありました。ガソリン車をメインに製造している自動車メーカーやその部品を支えている企業にとっては産業構造を大きく揺るがす重大ニュースであり、各国が政治的、経済的に、また科学技術面にも大きく影響を受けます。この主たる理由として地球温暖化対策が挙げられていますが、このようなトピックについても、日本にいて報道を通して知識を得るだけでなく、実際に留学し、環境に対する意識の違いを肌感覚で体験したり、現地の方と意見交換をすることが大切なことではないでしょうか。大学のキャンパスは、そこに多様な学生や教職員、研究者が集い、自由闊達に議論を交え学術技芸の追及を行うからこそ、意義ある場所となるのです。EUキャンパスが、本学の重要なキャンパスとして輝きを放つよう、全学を挙げて取り組みます。


 最後になりましたが、2018年も引き続き、教職員の叡智を結集し、ALL DOSHISHA体制でビジョン遂行を目指すという強い意志のもと、世界の未来を担う志ある学生のために、日々尽力いたす所存です。教職員の皆様におかれましては、同志社教育の新たなステージへの飛躍に向けて、ご支援、ご協力を賜りますよう、今後ともよろしくお願いいたします。