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コウモリが互いの超音波の周波数を変えて混信を回避することを発見

'18年5月8日 更新
同志社大学生命医科学部の飛龍志津子教授、長谷一磨大学院生らは、コウモリが集団で飛行する際、発声する超音波の周波数を互いに調整し合うことで混信を回避していることを発見しました。

 コウモリは洗練された超音波ソナー注1)の能力を有しています。コウモリが集団で飛行する際には他の個体の発した音声が混信状況を引き起こしうるにもかかわらず、暗く狭い洞窟などでも他の個体と衝突せずに飛行します。しかしながら、集団で飛行するコウモリが、お互いが発する音声の混信をどのような工夫で回避しているのかは、これまで明らかにされていませんでした。
 本研究グループは、複数のコウモリにテレメトリマイクロホン注2)を搭載し、飛び交うそれぞれのコウモリが発する音声を分離して計測するシステムを開発しました。その結果、コウモリは空間把握のために放射するセンシング信号が混信しないよう、お互いのコウモリが発する超音波の周波数を調整し合うことで混信を回避していることを発見しました。
 この発見により、コウモリが集団行動や群知能センシング注3)などの新しいモデル動物となることが示されました。今後、コウモリのシンプルな混信回避アルゴリズムに学ぶことで、多数の自律センシングロボットの群制御などの技術シーズの着想につながることが期待されます。

本研究成果は、2018年5月3日10時(英国夏時間)に「Communications Biology」で公開されます。

<用語解説>
注1)ソナー
音によって物体を探知また測距する技術。SONAR(SOund NAvigation and Ranging)の頭字語。
注2)テレメトリマイクロホン
マイクロホンで受信した音声を、無線によって遠隔にある装置で受信し、記録するシステム。飛行する各コウモリが発する超音波を、正確に記録することができる。
注3)群知能センシング
動物の群れのように個体が協調して秩序ある行動をする際に、集団として効率よく行われる周囲環境へのセンシングのこと。




同志社大学生命医科学部の飛龍志津子教授、長谷一磨大学院生らは、コウモリが集団で飛行する際、発声する超音波の周波数を互いに調整し合うことで混信を回避していることを発見しました。

 コウモリは洗練された超音波ソナー注1)の能力を有しています。コウモリが集団で飛行する際には他の個体の発した音声が混信状況を引き起こしうるにもかかわらず、暗く狭い洞窟などでも他の個体と衝突せずに飛行します。しかしながら、集団で飛行するコウモリが、お互いが発する音声の混信をどのような工夫で回避しているのかは、これまで明らかにされていませんでした。
 本研究グループは、複数のコウモリにテレメトリマイクロホン注2)を搭載し、飛び交うそれぞれのコウモリが発する音声を分離して計測するシステムを開発しました。その結果、コウモリは空間把握のために放射するセンシング信号が混信しないよう、お互いのコウモリが発する超音波の周波数を調整し合うことで混信を回避していることを発見しました。
 この発見により、コウモリが集団行動や群知能センシング注3)などの新しいモデル動物となることが示されました。今後、コウモリのシンプルな混信回避アルゴリズムに学ぶことで、多数の自律センシングロボットの群制御などの技術シーズの着想につながることが期待されます。

本研究成果は、2018年5月3日10時(英国夏時間)に「Communications Biology」で公開されます。

<用語解説>
注1)ソナー
音によって物体を探知また測距する技術。SONAR(SOund NAvigation and Ranging)の頭字語。
注2)テレメトリマイクロホン
マイクロホンで受信した音声を、無線によって遠隔にある装置で受信し、記録するシステム。飛行する各コウモリが発する超音波を、正確に記録することができる。
注3)群知能センシング
動物の群れのように個体が協調して秩序ある行動をする際に、集団として効率よく行われる周囲環境へのセンシングのこと。




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