'19年11月14日 更新
社会学部 小山教授セッション 第2回活動
11月9日(土)に社会学部 小山教授セッションの第2回目(全3回)が行われました。今回は、最終セッションでのディベート実施の前段階として、グループ作業、全体議論を経て、3つのディベートテーマを選定しました。
まず、各自が事前に準備したディベートテーマを発表し、合計で25のテーマが挙がりました。その後、ひとつひとつのテーマをグルーピングし、「教育」「時事」「生命」「個人(価値観)」「制度」「ルール」「規範」「宗教」「経済」などのタグが付けられました。ここでは複数のタグ付けを可とし、ひとつのテーマに対しても、発案した塾生と他の塾生とでは異なるタグ付けとなるケースもあり、視点により様々な捉え方があることを塾生は体験しました。塾生には、小山教授から「語り合いたいテーマ(ディスカッションをして面白いこと)とディベートに適したテーマは異なる。収斂していく過程で修正していこう。」とのアドバイスがされました。
その後、3つに分かれたグループそれぞれで、個々のテーマやグルーピングについて自由に話し合われました。また同時に個々のテーマの発案者に対して、どのような背景からこのテーマを選んだのかといった質問が出たり、一部の塾生からは自主的なプレゼンもされたりと、グループをまたいでの議論も行われました。なお、塾生からの提案により、最終的に選ぶ3つのテーマのグループはそれぞれ別のものとすることになりました。
以上のプロセスを経て、1人2票を持った多数決による投票を実施し、実際にディベートするテーマが選定されましたが、単に選定して終わりということではなく、冒頭の小山教授のアドバイスに基づき精査がなされました。
例えば、選定されたテーマのひとつに「日本人は神の存在を信じているか」というものがありましたが、塾生から「ここで言う“神”とは、一神教的な“God”を指すのか、それとも八百万の神のような“神”を指すのか」といった指摘がなされました。宗教によって神とそれ以外のどこに線引きがあるかは異なり、ディスカッションとしては広がりがあってとても面白そうだという見方もできますが、「A or Not」とするディベートのテーマとしては適さないのではないかという見方もできます。
しかし、多くの票を得たテーマであったため、単に取り下げるのではなく、ディベートに適したテーマとすべく再検討がなされました。その結果、「神」というワードを用いず、「日本人は無宗教である」というテーマに修正がなされました。
これで3つのテーマが決定し、その後は次回のディベートでチームを組むメンバーに分かれ、それぞれで“作戦会議”が行われました。
結びには、小山教授より「ディベートそのものが目的ではなく、疑うこと/確かめることを経て、異なる視点を持って他者と議論するという経験を大切にしてほしい」というメッセージがあり、本日のセッションは終了となりました。
セッション終了後も自主的に“作戦会議”を続けている塾生も見受けられましたが、これから約1ヶ月の準備期間を経て、12月7日(土)にディベート本番となる最終セッションを迎えます。
(事務局・高等研究教育院事務室)
社会学部 小山教授セッション 第2回活動
11月9日(土)に社会学部 小山教授セッションの第2回目(全3回)が行われました。今回は、最終セッションでのディベート実施の前段階として、グループ作業、全体議論を経て、3つのディベートテーマを選定しました。
まず、各自が事前に準備したディベートテーマを発表し、合計で25のテーマが挙がりました。その後、ひとつひとつのテーマをグルーピングし、「教育」「時事」「生命」「個人(価値観)」「制度」「ルール」「規範」「宗教」「経済」などのタグが付けられました。ここでは複数のタグ付けを可とし、ひとつのテーマに対しても、発案した塾生と他の塾生とでは異なるタグ付けとなるケースもあり、視点により様々な捉え方があることを塾生は体験しました。塾生には、小山教授から「語り合いたいテーマ(ディスカッションをして面白いこと)とディベートに適したテーマは異なる。収斂していく過程で修正していこう。」とのアドバイスがされました。
その後、3つに分かれたグループそれぞれで、個々のテーマやグルーピングについて自由に話し合われました。また同時に個々のテーマの発案者に対して、どのような背景からこのテーマを選んだのかといった質問が出たり、一部の塾生からは自主的なプレゼンもされたりと、グループをまたいでの議論も行われました。なお、塾生からの提案により、最終的に選ぶ3つのテーマのグループはそれぞれ別のものとすることになりました。
以上のプロセスを経て、1人2票を持った多数決による投票を実施し、実際にディベートするテーマが選定されましたが、単に選定して終わりということではなく、冒頭の小山教授のアドバイスに基づき精査がなされました。
例えば、選定されたテーマのひとつに「日本人は神の存在を信じているか」というものがありましたが、塾生から「ここで言う“神”とは、一神教的な“God”を指すのか、それとも八百万の神のような“神”を指すのか」といった指摘がなされました。宗教によって神とそれ以外のどこに線引きがあるかは異なり、ディスカッションとしては広がりがあってとても面白そうだという見方もできますが、「A or Not」とするディベートのテーマとしては適さないのではないかという見方もできます。
しかし、多くの票を得たテーマであったため、単に取り下げるのではなく、ディベートに適したテーマとすべく再検討がなされました。その結果、「神」というワードを用いず、「日本人は無宗教である」というテーマに修正がなされました。
これで3つのテーマが決定し、その後は次回のディベートでチームを組むメンバーに分かれ、それぞれで“作戦会議”が行われました。
結びには、小山教授より「ディベートそのものが目的ではなく、疑うこと/確かめることを経て、異なる視点を持って他者と議論するという経験を大切にしてほしい」というメッセージがあり、本日のセッションは終了となりました。
セッション終了後も自主的に“作戦会議”を続けている塾生も見受けられましたが、これから約1ヶ月の準備期間を経て、12月7日(土)にディベート本番となる最終セッションを迎えます。
(事務局・高等研究教育院事務室)