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相国寺旧境内・公家町遺跡の発掘調査成果公開について

'20年1月14日 更新
 同志社大学歴史資料館は、今出川キャンパス内致遠館建替え工事に伴い、2019年7月より発掘調査を行っています。調査地は、相国寺旧境内と公家町遺跡にまたがり、これまでのキャンパス内の調査成果により、鎌倉~江戸時代の遺構が残存している可能性が高いと想定しています。現在も調査は継続中ですが、これまでの調査成果として、以下の2点が挙げられます。

  1. 調査地北側には、桃山時代以降の井戸や石室などが狭い範囲に密集している。一方、南側では井戸・石室等ほか、江戸時代後期の庭園に伴うと考えられる漆喰による導水施設等を検出し、空間利用のあり方が全く異なっていることが判明。このことは、絵図に残っている北側の町屋域と南側の公家屋敷地に合致しており、土地利用の境界が明らかとなった。
  2. 現在は相国寺の寺域外となるが、寺院に特有の塼で組まれた箱状の遺構や塼が密集している場所が数カ所確認でき、室町時代後半の土器が出土している。同時代の相国寺関係の施設があった可能性が高いと考えられる。
 
 以上は中・近世の上京における土地利用の変遷を示す重要な成果であり、これを受けて、このたび学生・市民に向けた現地公開を下記のとおり開催します。入場無料、事前申込み不要で、どなたでも参加できますので、事前告知いただくとともに、取材いただけましたら幸いです。
 なお、現在も調査は継続しており、室町時代と想定する時期の調査を行っています。

日時2020年1月24日(金)13:00~15:00
場所同志社大学今出川キャンパス 致遠館建設予定地
主催同志社大学歴史資料館
 同志社大学歴史資料館は、今出川キャンパス内致遠館建替え工事に伴い、2019年7月より発掘調査を行っています。調査地は、相国寺旧境内と公家町遺跡にまたがり、これまでのキャンパス内の調査成果により、鎌倉~江戸時代の遺構が残存している可能性が高いと想定しています。現在も調査は継続中ですが、これまでの調査成果として、以下の2点が挙げられます。

  1. 調査地北側には、桃山時代以降の井戸や石室などが狭い範囲に密集している。一方、南側では井戸・石室等ほか、江戸時代後期の庭園に伴うと考えられる漆喰による導水施設等を検出し、空間利用のあり方が全く異なっていることが判明。このことは、絵図に残っている北側の町屋域と南側の公家屋敷地に合致しており、土地利用の境界が明らかとなった。
  2. 現在は相国寺の寺域外となるが、寺院に特有の塼で組まれた箱状の遺構や塼が密集している場所が数カ所確認でき、室町時代後半の土器が出土している。同時代の相国寺関係の施設があった可能性が高いと考えられる。
 
 以上は中・近世の上京における土地利用の変遷を示す重要な成果であり、これを受けて、このたび学生・市民に向けた現地公開を下記のとおり開催します。入場無料、事前申込み不要で、どなたでも参加できますので、事前告知いただくとともに、取材いただけましたら幸いです。
 なお、現在も調査は継続しており、室町時代と想定する時期の調査を行っています。

日時2020年1月24日(金)13:00~15:00
場所同志社大学今出川キャンパス 致遠館建設予定地
主催同志社大学歴史資料館
お問い合わせ先
同志社大学歴史資料館(若林邦彦)
電 話:080-8338-3516
e-mail:jt-rekch@mail.doshisha.ac.jp