学長からのメッセージ

新年度を迎えて

'20年4月1日 更新
平素は、本学の教育研究活動に深いご理解と温かいご協力を賜りまして、誠にどうもありがとう存じます。

創立者・新島襄は「同志社大学設立の旨意」において「一国の良心とも謂ふ可き人々を養成せんと欲す」と述べました。同志社大学は良心教育を建学の精神とし、「徳の共同体」を基礎とした「知の共同体」の構築を目指してきた点で唯一無二の大学であり、これからもまたそうあり続けなければなりません。教育研究を通して、「良心を手腕に運用する人物」を育て、世に送り出すことで、よりよい社会を実現していくことが同志社大学の使命であると考えます。

やがて創立150周年をむかえる本学には、すぐれた伝統や蓄積がありますが、しかし、それはまだ点として存在し、十分に生かしきれていないところがあります。点を線として、あるいは面として再構成し、現在に生かして、未来を開かなければなりません。今以上に魅力的な大学を作るために、これまで積み上げてきた本学の力と、それをさらに先進的な力へ変える革新的な創造性とを融合させ、時代の魁となるべく努力する必要があります。そのためにこれまで以上に、開かれた大学として社会との連携を強め、いっそうの社会貢献に取り組んでいきたいと思います。

「人一人は大切なり」という新島の言葉に象徴されるように、同志社大学は常に弱きものへのまなざしを培ってきました。苦しみ傷ついた人間を大切にしてきたのです。人の痛みに共感できる自立した人物を生み育てること、これが同志社大学の目指すべき教育と研究の確かな方向です。

孤立ではなく信頼を、狭量さではなく寛容さを、価値観の一元化ではなく多様性を培う教育と研究は、多様性と寛容に満ちた環境のなかでこそ成り立つものです。知性と情熱と倫理観をもって社会で活躍できる人物を育てるために、一人ひとりの個性を大切にした、いっそう彩り豊かなキャンパスを作り上げていきたいと考えています。

多様な構成員一人ひとりへの支援策を充実させていくとともに、ダイバーシティの視点と倫理観を持った人物を育てる教育に注力したいと思います。自身と異なる価値観や境遇を持つ他者を理解し、共生、共存する中で、その違いを新たな創造へ導く力を育てるダイバーシティに関する教育の推進は、良心教育の実質化の一環とも成り得ると考えています。

現在、本学では、創立150周年に向けて策定した「同志社大学ビジョン2025」に基づき、「学びのかたちの新展開」「キャンパスライフの質的向上」「創造と共同による研究力の向上」「『志』ある人物の受入れ」「『国際主義』の更なる深化」「ブランド戦略の展開」、すなわち、教育・学生支援・研究・入試・国際化・広報の各方面で改革を進めているところです。このたびの学長就任にあたりましては、副学長としての3年間の経験を生かし、上記の社会連携およびダイバーシティの推進に重点を置きつつ、ビジョン2025を発展的に継承し、未達成課題については、今後実現可能な年次計画を立てて、着実に遂行していく所存です。

関係各位におかれましては、引き続き本学へのお力添えのほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
植木朝子 学長

学長 植木 朝子

平素は、本学の教育研究活動に深いご理解と温かいご協力を賜りまして、誠にどうもありがとう存じます。

創立者・新島襄は「同志社大学設立の旨意」において「一国の良心とも謂ふ可き人々を養成せんと欲す」と述べました。同志社大学は良心教育を建学の精神とし、「徳の共同体」を基礎とした「知の共同体」の構築を目指してきた点で唯一無二の大学であり、これからもまたそうあり続けなければなりません。教育研究を通して、「良心を手腕に運用する人物」を育て、世に送り出すことで、よりよい社会を実現していくことが同志社大学の使命であると考えます。

やがて創立150周年をむかえる本学には、すぐれた伝統や蓄積がありますが、しかし、それはまだ点として存在し、十分に生かしきれていないところがあります。点を線として、あるいは面として再構成し、現在に生かして、未来を開かなければなりません。今以上に魅力的な大学を作るために、これまで積み上げてきた本学の力と、それをさらに先進的な力へ変える革新的な創造性とを融合させ、時代の魁となるべく努力する必要があります。そのためにこれまで以上に、開かれた大学として社会との連携を強め、いっそうの社会貢献に取り組んでいきたいと思います。

「人一人は大切なり」という新島の言葉に象徴されるように、同志社大学は常に弱きものへのまなざしを培ってきました。苦しみ傷ついた人間を大切にしてきたのです。人の痛みに共感できる自立した人物を生み育てること、これが同志社大学の目指すべき教育と研究の確かな方向です。

孤立ではなく信頼を、狭量さではなく寛容さを、価値観の一元化ではなく多様性を培う教育と研究は、多様性と寛容に満ちた環境のなかでこそ成り立つものです。知性と情熱と倫理観をもって社会で活躍できる人物を育てるために、一人ひとりの個性を大切にした、いっそう彩り豊かなキャンパスを作り上げていきたいと考えています。

多様な構成員一人ひとりへの支援策を充実させていくとともに、ダイバーシティの視点と倫理観を持った人物を育てる教育に注力したいと思います。自身と異なる価値観や境遇を持つ他者を理解し、共生、共存する中で、その違いを新たな創造へ導く力を育てるダイバーシティに関する教育の推進は、良心教育の実質化の一環とも成り得ると考えています。

現在、本学では、創立150周年に向けて策定した「同志社大学ビジョン2025」に基づき、「学びのかたちの新展開」「キャンパスライフの質的向上」「創造と共同による研究力の向上」「『志』ある人物の受入れ」「『国際主義』の更なる深化」「ブランド戦略の展開」、すなわち、教育・学生支援・研究・入試・国際化・広報の各方面で改革を進めているところです。このたびの学長就任にあたりましては、副学長としての3年間の経験を生かし、上記の社会連携およびダイバーシティの推進に重点を置きつつ、ビジョン2025を発展的に継承し、未達成課題については、今後実現可能な年次計画を立てて、着実に遂行していく所存です。

関係各位におかれましては、引き続き本学へのお力添えのほど、何卒よろしくお願い申し上げます。