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脳科学研究科生 塩谷和基さんの論文がeLifeに掲載されました

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'20年8月17日 更新
脳科学研究科生 塩谷和基さん(神経回路情報伝達機構部門)の論文がeLifeに掲載されました。


これまでの嗅覚の研究により、嗅覚受容体を発現する嗅上皮や、一次中枢である嗅球での情報処理の基本原理は大まかに明らかになってきました。しかし二次中枢である嗅皮質の機能は未解明な部分が多く、よくわかっていませんでした。そこで我々は、嗅皮質の中でもわずか0.15立方ミリと非常に小さな領域であるventral Tenia Tecta (vTT)に着目し、電気生理学と神経解剖学を駆使して実験を行いました。2つの異なる匂いと行動を結び付ける課題をマウスに行わせ、その時のvTTの神経細胞の活動を記録し解析しました。その結果、vTTの神経細胞の活動は、匂いの違いよりも、課題中の行動状態で大きく変化しました。また、個々の神経細胞は特定の行動状態に特異的に応答しており、そのような神経細胞を多数集め活動を並べてみると、課題中の行動状態の全てをカバーするように応答していることがわかりました。つまり、謎の微小領域であったvTTが、単に匂いの情報処理だけでなく、匂いに基づく多様な行動状態をコードしているという新たな事実を発見しました。
匂い情報は我々の行動だけでなく、情動や感情などとも強く結びついているため、嗅覚情報処理システムを解明することによって、こころの神経科学的仕組みを解き明かすことができるかもしれません。本研究は、そのような嗅覚情報処理システムの全容を解明する足掛かりになると期待されます。
脳科学研究科生 塩谷和基さん(神経回路情報伝達機構部門)の論文がeLifeに掲載されました。


これまでの嗅覚の研究により、嗅覚受容体を発現する嗅上皮や、一次中枢である嗅球での情報処理の基本原理は大まかに明らかになってきました。しかし二次中枢である嗅皮質の機能は未解明な部分が多く、よくわかっていませんでした。そこで我々は、嗅皮質の中でもわずか0.15立方ミリと非常に小さな領域であるventral Tenia Tecta (vTT)に着目し、電気生理学と神経解剖学を駆使して実験を行いました。2つの異なる匂いと行動を結び付ける課題をマウスに行わせ、その時のvTTの神経細胞の活動を記録し解析しました。その結果、vTTの神経細胞の活動は、匂いの違いよりも、課題中の行動状態で大きく変化しました。また、個々の神経細胞は特定の行動状態に特異的に応答しており、そのような神経細胞を多数集め活動を並べてみると、課題中の行動状態の全てをカバーするように応答していることがわかりました。つまり、謎の微小領域であったvTTが、単に匂いの情報処理だけでなく、匂いに基づく多様な行動状態をコードしているという新たな事実を発見しました。
匂い情報は我々の行動だけでなく、情動や感情などとも強く結びついているため、嗅覚情報処理システムを解明することによって、こころの神経科学的仕組みを解き明かすことができるかもしれません。本研究は、そのような嗅覚情報処理システムの全容を解明する足掛かりになると期待されます。
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