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同志社大発の革新的二次電池 2022年度から量産化へ

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'20年11月10日 更新
 本学大学院理工学研究科の盛満正嗣教授の研究室で提案され、研究開発が進められてきた革新的次世代二次電池の一つである水素/空気二次電池(略称:HAB)について、2020年11月9日に共同研究先であるFDK株式会社は「積層型10Ahセルの開発に成功するとともに、2022年度からの量産化を進める」ことを発表しました。
 HABは、2012年10月より国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)・戦略的創造研究推進事業・低炭素化技術開発(ALCA)の支援を受けて、盛満教授を代表者とする研究チームで要素技術開発が行われました。また、2019年4月からは環境省・CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業に採択され、FDK株式会社を代表者として、太陽光や風力などの再生可能エネルギーを蓄電・需要に応じて供給する新しい蓄電池システムとして開発が進められてきました。今回の発表はこれらの共同研究開発の成果によるものです。
 今後、低炭素社会の早期実現に向け、再生可能エネルギーを有効に利用する安全・安心なスマートコミュニティの実現に必要であり、また災害発生時には安定した電力供給に貢献する蓄電システムへの展開が予定されています。

水素/空気二次電池(HAB)
負極に水素吸蔵合金、正極に空気極、電解液にアルカリ水溶液を用いる二次電池。不燃性の電解液を用いることから、容量の大きな蓄電システムにおいても高い安全性が担保できる。また、空気極は大気中の酸素を反応させるため、反応物質を電池内に溜める必要がないことから、高いエネルギー密度が期待できる。このように高い蓄電性能と安全性を兼ね備えているため、様々な容量の蓄電システムの構築が可能で、システム全体のコンパクト化により、設置場所を選ばないなどの特長を有する。
HABの反応と特徴

HABの反応と特徴

 本学大学院理工学研究科の盛満正嗣教授の研究室で提案され、研究開発が進められてきた革新的次世代二次電池の一つである水素/空気二次電池(略称:HAB)について、2020年11月9日に共同研究先であるFDK株式会社は「積層型10Ahセルの開発に成功するとともに、2022年度からの量産化を進める」ことを発表しました。
 HABは、2012年10月より国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)・戦略的創造研究推進事業・低炭素化技術開発(ALCA)の支援を受けて、盛満教授を代表者とする研究チームで要素技術開発が行われました。また、2019年4月からは環境省・CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業に採択され、FDK株式会社を代表者として、太陽光や風力などの再生可能エネルギーを蓄電・需要に応じて供給する新しい蓄電池システムとして開発が進められてきました。今回の発表はこれらの共同研究開発の成果によるものです。
 今後、低炭素社会の早期実現に向け、再生可能エネルギーを有効に利用する安全・安心なスマートコミュニティの実現に必要であり、また災害発生時には安定した電力供給に貢献する蓄電システムへの展開が予定されています。

水素/空気二次電池(HAB)
負極に水素吸蔵合金、正極に空気極、電解液にアルカリ水溶液を用いる二次電池。不燃性の電解液を用いることから、容量の大きな蓄電システムにおいても高い安全性が担保できる。また、空気極は大気中の酸素を反応させるため、反応物質を電池内に溜める必要がないことから、高いエネルギー密度が期待できる。このように高い蓄電性能と安全性を兼ね備えているため、様々な容量の蓄電システムの構築が可能で、システム全体のコンパクト化により、設置場所を選ばないなどの特長を有する。
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