トピックス

  1. 同志社大学ホーム
  2. 2021年度のトピックス一覧
  3. 脳科学研究科学生 谷隅勇太さん他(神経回路情報伝達機構部門)の論文がiScienceに掲載されました。

脳科学研究科学生 谷隅勇太さん他(神経回路情報伝達機構部門)の論文がiScienceに掲載されました。

'21年4月19日 更新
脳科学研究科学生 谷隅勇太さん他(神経回路情報伝達機構部門)の論文がiScienceに掲載されました。

匂い→モチベーションが生まれるメカニズム解明につながる、嗅覚脳領域の活動計測
~外側嗅索核は「意味をもつ匂い」と「報酬」を結びつける~

匂いは食欲をそそり、感情を呼び起こし、行動するモチベーションを湧き起こすことで私たちの生活を豊かにしています。本研究チームは、匂い→モチベーションの変換に重要と考えられる嗅覚脳領域「外側嗅索核(nucleus of lateral olfactory tract、NLOT)」から、単一神経細胞の活動を計測することに世界で初めて成功しました。

【研究内容】
  • マウス脳内で、わずか0.15 mm3の大きさしかない脳領域NLOTに、特殊電極を挿入しました。
  • マウスに電極を挿入した状態で、匂いを使ったGo/No-Go行動課題を行わせました。課題は、マウスに2種類の匂い(A・B)を提示し、匂いAなら報酬が獲得できる場所に移動し(Go)、匂いBならその場で待ち続ける(No-Go)というものでした。
  • マウスが課題を行っている時、NLOTの神経活動を解析すると、多くの神経細胞がGo行動を導く匂いに対して興奮性応答を、No-Go行動を導く匂いに対して抑制性応答を示すことがわかりました。
  • さらに、これらの神経細胞は、マウスが報酬を摂取している時も興奮性応答を示していました。つまりNLOTは意味をもつ匂いと報酬を結びつけ、匂い→モチベーションの変換を担当する神経回路において、重要な役割を果たすことが示唆されます。

匂いからモチベーションが生まれる嗅覚情報処理ネットワークの研究は、やる気を高める・気分を良くする香料の開発や、食欲・匂いに関する疾患の原因解明に繋がるため、社会にとっても大きな意義をもちます。本研究チームは今後、更なる研究の発展に励み、将来的に「匂いから ”こころ” が生まれる仕組み」を解き明かすことを目指します。

【研究メンバー】
谷隅 勇太(学生)/ 塩谷 和基(当時-学生、現-立命館大-助教)/ 廣川 純也(准教授)/ 櫻井 芳雄(教授)/ 眞部 寛之(准教授)〈神経回路情報伝達機構部門〉
匂い→モチベーションが生まれるメカニズム解明につながる、嗅覚脳領域の活動計測 ~外側嗅索核は「意味をもつ匂い」と「報酬」を結びつける~
脳科学研究科学生 谷隅勇太さん他(神経回路情報伝達機構部門)の論文がiScienceに掲載されました。

匂い→モチベーションが生まれるメカニズム解明につながる、嗅覚脳領域の活動計測
~外側嗅索核は「意味をもつ匂い」と「報酬」を結びつける~

匂いは食欲をそそり、感情を呼び起こし、行動するモチベーションを湧き起こすことで私たちの生活を豊かにしています。本研究チームは、匂い→モチベーションの変換に重要と考えられる嗅覚脳領域「外側嗅索核(nucleus of lateral olfactory tract、NLOT)」から、単一神経細胞の活動を計測することに世界で初めて成功しました。

【研究内容】
  • マウス脳内で、わずか0.15 mm3の大きさしかない脳領域NLOTに、特殊電極を挿入しました。
  • マウスに電極を挿入した状態で、匂いを使ったGo/No-Go行動課題を行わせました。課題は、マウスに2種類の匂い(A・B)を提示し、匂いAなら報酬が獲得できる場所に移動し(Go)、匂いBならその場で待ち続ける(No-Go)というものでした。
  • マウスが課題を行っている時、NLOTの神経活動を解析すると、多くの神経細胞がGo行動を導く匂いに対して興奮性応答を、No-Go行動を導く匂いに対して抑制性応答を示すことがわかりました。
  • さらに、これらの神経細胞は、マウスが報酬を摂取している時も興奮性応答を示していました。つまりNLOTは意味をもつ匂いと報酬を結びつけ、匂い→モチベーションの変換を担当する神経回路において、重要な役割を果たすことが示唆されます。

匂いからモチベーションが生まれる嗅覚情報処理ネットワークの研究は、やる気を高める・気分を良くする香料の開発や、食欲・匂いに関する疾患の原因解明に繋がるため、社会にとっても大きな意義をもちます。本研究チームは今後、更なる研究の発展に励み、将来的に「匂いから ”こころ” が生まれる仕組み」を解き明かすことを目指します。

【研究メンバー】
谷隅 勇太(学生)/ 塩谷 和基(当時-学生、現-立命館大-助教)/ 廣川 純也(准教授)/ 櫻井 芳雄(教授)/ 眞部 寛之(准教授)〈神経回路情報伝達機構部門〉
関連書類
お問い合わせ先
脳科学研究科事務室
TEL:0774-65-6053
FAX:0774-65-6099
E-mail:jt-nkgjm@mail.doshisha.ac.jp
お問い合わせ一覧(部課所在・事務取扱時間案内)