'21年5月19日 更新
佐藤和佳さん(生命医科学研究科 医生命システム専攻 分子生命分野)、高橋美帆助教、西川喜代孝教授、ならびに神経科学分野 舟本聡准教授らの研究成果が「Biochemical and Biophysical Research Communications」に掲載されました。アルツハイマー病(AD)は、アミロイドβ(Aβ)が脳内で異常蓄積することで発症すると考えられていることから、Aβの産生を抑制することはADの治療に重要です。
本研究グループは、O(オー)157などの腸管出血性大腸菌が産生する毒素、志賀毒素(Shiga toxin:Stx)を無毒化し、Aβを産生する細胞に与えると、Aβの産生が抑制されることを見出しました。通常AβはAPPと呼ばれる前駆体タンパク質が切断されることによって産生されますが、この無毒化Stxは細胞の中でAPPに寄り添い、その結果APPのリソソームでの分解を誘導することでAβ産生を抑制していることがわかりました。細胞の外から加えることでAPPの分解、さらにはAβの産生抑制を誘導する分子はこれまで報告がなく、新しいAD治療法の確立に発展すると期待されます。
研究内容の詳細は以下の関連情報をご覧ください。
本研究グループは、O(オー)157などの腸管出血性大腸菌が産生する毒素、志賀毒素(Shiga toxin:Stx)を無毒化し、Aβを産生する細胞に与えると、Aβの産生が抑制されることを見出しました。通常AβはAPPと呼ばれる前駆体タンパク質が切断されることによって産生されますが、この無毒化Stxは細胞の中でAPPに寄り添い、その結果APPのリソソームでの分解を誘導することでAβ産生を抑制していることがわかりました。細胞の外から加えることでAPPの分解、さらにはAβの産生抑制を誘導する分子はこれまで報告がなく、新しいAD治療法の確立に発展すると期待されます。
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論文タイトル
A nontoxigenic form of Shiga toxin 2 suppresses the production of amyloid β by altering the intracellular transport of amyloid precursor protein through its receptor-binding B-subunit.著者
Waka Sato, Miho Watanabe-Takahashi, Takashi Hamabata, Koichi Furukawa, Satoru Funamoto, Kiyotaka Nishikawa雑誌
Biochemical and Biophysical Research Communications, 2021, Jun 11;557: 247-253.佐藤和佳さん(生命医科学研究科 医生命システム専攻 分子生命分野)、高橋美帆助教、西川喜代孝教授、ならびに神経科学分野 舟本聡准教授らの研究成果が「Biochemical and Biophysical Research Communications」に掲載されました。アルツハイマー病(AD)は、アミロイドβ(Aβ)が脳内で異常蓄積することで発症すると考えられていることから、Aβの産生を抑制することはADの治療に重要です。
本研究グループは、O(オー)157などの腸管出血性大腸菌が産生する毒素、志賀毒素(Shiga toxin:Stx)を無毒化し、Aβを産生する細胞に与えると、Aβの産生が抑制されることを見出しました。通常AβはAPPと呼ばれる前駆体タンパク質が切断されることによって産生されますが、この無毒化Stxは細胞の中でAPPに寄り添い、その結果APPのリソソームでの分解を誘導することでAβ産生を抑制していることがわかりました。細胞の外から加えることでAPPの分解、さらにはAβの産生抑制を誘導する分子はこれまで報告がなく、新しいAD治療法の確立に発展すると期待されます。
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本研究グループは、O(オー)157などの腸管出血性大腸菌が産生する毒素、志賀毒素(Shiga toxin:Stx)を無毒化し、Aβを産生する細胞に与えると、Aβの産生が抑制されることを見出しました。通常AβはAPPと呼ばれる前駆体タンパク質が切断されることによって産生されますが、この無毒化Stxは細胞の中でAPPに寄り添い、その結果APPのリソソームでの分解を誘導することでAβ産生を抑制していることがわかりました。細胞の外から加えることでAPPの分解、さらにはAβの産生抑制を誘導する分子はこれまで報告がなく、新しいAD治療法の確立に発展すると期待されます。
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