'21年5月28日 更新
2021年1月15日開催の「置換トリチウムのヘリウム3への壊変によるDNA構造変化に関する研究会:Radiation Effects in Materials and Biological Molecules」(日本シミュレーション学会・核融合科学研究所共催)において、藤野航平さん(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 生命物理科学研究室)が、日本シミュレーション学会のStudent Presentation Award を受賞しました。
アスコルビン酸とは、ビタミンCの別名であり、体に必須の栄養素として野菜や果物、さらにサプリメントなどに利用されている。本研究では、アスコルビン酸が活性酸素を除去する抗酸化作用に注目し、光励起によるDNA二重鎖切断に対する保護作用を定量的に調べた。
生体内におけるDNA分子は、体内の代謝活動や放射線などの生体外因子によって発生する種々の活性酸素により、常に損傷を受けている。その中でも、DNA二重鎖切断は細胞死や癌化などの重篤なエラーを生じるため、最も深刻な損傷と考えられている。本研究では、蛍光顕微鏡を用いたDNA一分子のその場計測の方法論を活用することによって、DNAの二重鎖切断過程をリアルタイムで計測し、アスコルビン酸およびその誘導体によるDNA二重鎖切断保護効果を定量的に評価した。実験結果から、アスコルビン酸は切断効率を70%程度減少させるほどの顕著な保護効果を示すことを明らかにした。以上をまとめた口頭発表が評価され、今回の受賞となった。
“Protective effect of ascorbic acid and its derivatives on DNA double-strand breaks: Quantitative evaluation by real-time observation”
アスコルビン酸によるDNA二重鎖切断保護効果の定量的評価
アスコルビン酸とは、ビタミンCの別名であり、体に必須の栄養素として野菜や果物、さらにサプリメントなどに利用されている。本研究では、アスコルビン酸が活性酸素を除去する抗酸化作用に注目し、光励起によるDNA二重鎖切断に対する保護作用を定量的に調べた。
生体内におけるDNA分子は、体内の代謝活動や放射線などの生体外因子によって発生する種々の活性酸素により、常に損傷を受けている。その中でも、DNA二重鎖切断は細胞死や癌化などの重篤なエラーを生じるため、最も深刻な損傷と考えられている。本研究では、蛍光顕微鏡を用いたDNA一分子のその場計測の方法論を活用することによって、DNAの二重鎖切断過程をリアルタイムで計測し、アスコルビン酸およびその誘導体によるDNA二重鎖切断保護効果を定量的に評価した。実験結果から、アスコルビン酸は切断効率を70%程度減少させるほどの顕著な保護効果を示すことを明らかにした。以上をまとめた口頭発表が評価され、今回の受賞となった。
発表題目:
アスコルビン酸およびその誘導体によるDNA二重鎖切断保護作用:その場観察による定量化“Protective effect of ascorbic acid and its derivatives on DNA double-strand breaks: Quantitative evaluation by real-time observation”
発表者(受賞者):
- 藤野航平
- (生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 博士課程(前期課程)1年次生)
連名者:
- 北川 智規
- (生命医科学研究科 2020年度修了生)
- 剣持 貴弘
- (生命医科学部 教授)
- 吉川 祐子
- (自己組織化研究センター 生命医科学部 共同研究員)
- 吉川 研一
- (自己組織化研究センター 京都大学 特任教授)

2021年1月15日開催の「置換トリチウムのヘリウム3への壊変によるDNA構造変化に関する研究会:Radiation Effects in Materials and Biological Molecules」(日本シミュレーション学会・核融合科学研究所共催)において、藤野航平さん(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 生命物理科学研究室)が、日本シミュレーション学会のStudent Presentation Award を受賞しました。
アスコルビン酸とは、ビタミンCの別名であり、体に必須の栄養素として野菜や果物、さらにサプリメントなどに利用されている。本研究では、アスコルビン酸が活性酸素を除去する抗酸化作用に注目し、光励起によるDNA二重鎖切断に対する保護作用を定量的に調べた。
生体内におけるDNA分子は、体内の代謝活動や放射線などの生体外因子によって発生する種々の活性酸素により、常に損傷を受けている。その中でも、DNA二重鎖切断は細胞死や癌化などの重篤なエラーを生じるため、最も深刻な損傷と考えられている。本研究では、蛍光顕微鏡を用いたDNA一分子のその場計測の方法論を活用することによって、DNAの二重鎖切断過程をリアルタイムで計測し、アスコルビン酸およびその誘導体によるDNA二重鎖切断保護効果を定量的に評価した。実験結果から、アスコルビン酸は切断効率を70%程度減少させるほどの顕著な保護効果を示すことを明らかにした。以上をまとめた口頭発表が評価され、今回の受賞となった。
“Protective effect of ascorbic acid and its derivatives on DNA double-strand breaks: Quantitative evaluation by real-time observation”
アスコルビン酸によるDNA二重鎖切断保護効果の定量的評価
アスコルビン酸とは、ビタミンCの別名であり、体に必須の栄養素として野菜や果物、さらにサプリメントなどに利用されている。本研究では、アスコルビン酸が活性酸素を除去する抗酸化作用に注目し、光励起によるDNA二重鎖切断に対する保護作用を定量的に調べた。
生体内におけるDNA分子は、体内の代謝活動や放射線などの生体外因子によって発生する種々の活性酸素により、常に損傷を受けている。その中でも、DNA二重鎖切断は細胞死や癌化などの重篤なエラーを生じるため、最も深刻な損傷と考えられている。本研究では、蛍光顕微鏡を用いたDNA一分子のその場計測の方法論を活用することによって、DNAの二重鎖切断過程をリアルタイムで計測し、アスコルビン酸およびその誘導体によるDNA二重鎖切断保護効果を定量的に評価した。実験結果から、アスコルビン酸は切断効率を70%程度減少させるほどの顕著な保護効果を示すことを明らかにした。以上をまとめた口頭発表が評価され、今回の受賞となった。
発表題目:
アスコルビン酸およびその誘導体によるDNA二重鎖切断保護作用:その場観察による定量化“Protective effect of ascorbic acid and its derivatives on DNA double-strand breaks: Quantitative evaluation by real-time observation”
発表者(受賞者):
- 藤野航平
- (生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 博士課程(前期課程)1年次生)
連名者:
- 北川 智規
- (生命医科学研究科 2020年度修了生)
- 剣持 貴弘
- (生命医科学部 教授)
- 吉川 祐子
- (自己組織化研究センター 生命医科学部 共同研究員)
- 吉川 研一
- (自己組織化研究センター 京都大学 特任教授)