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【新島塾】読書から始まる知の探究服部教授セッション 第2回活動

'21年6月30日 更新
 6月26日(土)2講時から4講時に「読書から始まる知の探究」服部篤子教授(政策学部)によるセッション(2期生・3期生合同)の第2回学習が、京田辺キャンパスにて対面形式で開催されました。第1回学習で行った課題図書2冊を読んでの問いづくりを踏まえ、第2回学習は「『認知』について知ること」を目的に学習に取り組みました。
 塾生は事前課題として、脳科学、認知症についての疑問や調べた知識をまとめ、当日を迎えました。第2回学習も第1回学習と同様、3部に分けて学習しました。
 
 第1部は、前回の振り返りから始まりました。前回は、課題図書『認知症フレンドリー社会』の著者・徳田氏から「当事者を知らない。」「質問にリアリティがない。」という厳しい指摘があったことを受け、服部教授から「本に基づいていない発言が多い。聞きたいことが何か分からない。質問する側が何を明らかにしたいかはっきりしていないと問いを立てられない。それは課題図書を繰り返し読まないとできない。」と、塾生の学ぶ姿勢について改めて問いかけられました。その後、小グループを4つ作成し、認知症の類型ごとに分かれて取り組んだ事前課題について情報共有をするとともに、第2部の質疑応答に向けた質問の精査を行いました。認知症に対して生物的・科学的なアプローチを試みるにあたり、セッションのテーマが「多様性」であったことを再認識しつつ、本当に意味のある問いとは何なのか話し合いました。
 第2部では、本学脳科学研究科の貫名信行教授、櫻井芳雄教授に講師をお受けいただきました。塾生は2班に分かれ、第1部で考えた問いについて質問しました。本やインターネットでは得ることのできない、より専門的かつ現場に寄り添った情報を教えていただき、非常に深い学びとなりました。特に印象的だったのは、「一口に認知症といっても個々人の症状や、周りの環境は異なっているということ。それを支えていくためには、教科書のように画一的な対策ではなく、目の前の人に応じた個別具体的な対応が必要になる。」というお話しでした。認知症の方やそのご家族、ケアをする方など一人ひとりにとっての「リッチ・エンバイロメント(= rich environment)」とは何かを考えるきっかけになりました。質疑応答の後は、脳科学研究科の研究室を見学させていただくなど、普段は体験できない貴重な経験ができました。
 第3部では、第2部でヒアリングした情報や感じたことを再びグループで共有し、「科学的な知識をいかにして認知症フレンドリー社会へと結びつけるのか」を考え、次回以降の学習にどう繋げていくことができるのか意見を出し合いました。そこでは、個人の様子や置かれた状況が違うから、政策や行政といった「公」の網から漏れる。この「公」の機能を相互補完するのが、「共」や「私」である。「公−共−私」のとくに「私」の部分で、「公」ではカバーしきれない個々人に寄り添うという機能を担うべきだという意見や、「少しくらい不便があっても、認知症の人も“共”に暮らせる社会が豊かな社会である。これはいったいどんな「共」だろう。」というような課題図書と関連した意見がよく見られました。解決していない問題をどうすれば解決することができるのか、どのような方法でリアリティのあるものとなるのか、再考することが次回に向けた課題となりました。

 服部教授からは「大牟田市の認知症サポートの実態を自分たちで調べ、事前に知った上で次回の議論に臨むこと。次回の活動で調べるのではない。」という課題が注意と共に出されました。
 次回の活動は7月17日(土)です。もう一度、課題図書2冊に立ち戻って議論を重ね、8月に開催予定の福岡県大牟田市でのフィールドワークに向けて、さらに学びを深めていきます。

紹介された参考図書
参考図書1:
『昆虫―驚異の微小脳』、水波誠、中公新書、2006年
参考図書2:
『脳の情報表現を見る』、櫻井芳雄、京都大学学術出版会、2008年
(事務局・高等研究教育院事務室)
今回のトピックスは、以下の塾生が作成しました。
新島塾第2期塾生 脇さん(文化情報学部)
新島塾第3期塾生 織茂さん(法学部)
 6月26日(土)2講時から4講時に「読書から始まる知の探究」服部篤子教授(政策学部)によるセッション(2期生・3期生合同)の第2回学習が、京田辺キャンパスにて対面形式で開催されました。第1回学習で行った課題図書2冊を読んでの問いづくりを踏まえ、第2回学習は「『認知』について知ること」を目的に学習に取り組みました。
 塾生は事前課題として、脳科学、認知症についての疑問や調べた知識をまとめ、当日を迎えました。第2回学習も第1回学習と同様、3部に分けて学習しました。
 
 第1部は、前回の振り返りから始まりました。前回は、課題図書『認知症フレンドリー社会』の著者・徳田氏から「当事者を知らない。」「質問にリアリティがない。」という厳しい指摘があったことを受け、服部教授から「本に基づいていない発言が多い。聞きたいことが何か分からない。質問する側が何を明らかにしたいかはっきりしていないと問いを立てられない。それは課題図書を繰り返し読まないとできない。」と、塾生の学ぶ姿勢について改めて問いかけられました。その後、小グループを4つ作成し、認知症の類型ごとに分かれて取り組んだ事前課題について情報共有をするとともに、第2部の質疑応答に向けた質問の精査を行いました。認知症に対して生物的・科学的なアプローチを試みるにあたり、セッションのテーマが「多様性」であったことを再認識しつつ、本当に意味のある問いとは何なのか話し合いました。
 第2部では、本学脳科学研究科の貫名信行教授、櫻井芳雄教授に講師をお受けいただきました。塾生は2班に分かれ、第1部で考えた問いについて質問しました。本やインターネットでは得ることのできない、より専門的かつ現場に寄り添った情報を教えていただき、非常に深い学びとなりました。特に印象的だったのは、「一口に認知症といっても個々人の症状や、周りの環境は異なっているということ。それを支えていくためには、教科書のように画一的な対策ではなく、目の前の人に応じた個別具体的な対応が必要になる。」というお話しでした。認知症の方やそのご家族、ケアをする方など一人ひとりにとっての「リッチ・エンバイロメント(= rich environment)」とは何かを考えるきっかけになりました。質疑応答の後は、脳科学研究科の研究室を見学させていただくなど、普段は体験できない貴重な経験ができました。
 第3部では、第2部でヒアリングした情報や感じたことを再びグループで共有し、「科学的な知識をいかにして認知症フレンドリー社会へと結びつけるのか」を考え、次回以降の学習にどう繋げていくことができるのか意見を出し合いました。そこでは、個人の様子や置かれた状況が違うから、政策や行政といった「公」の網から漏れる。この「公」の機能を相互補完するのが、「共」や「私」である。「公−共−私」のとくに「私」の部分で、「公」ではカバーしきれない個々人に寄り添うという機能を担うべきだという意見や、「少しくらい不便があっても、認知症の人も“共”に暮らせる社会が豊かな社会である。これはいったいどんな「共」だろう。」というような課題図書と関連した意見がよく見られました。解決していない問題をどうすれば解決することができるのか、どのような方法でリアリティのあるものとなるのか、再考することが次回に向けた課題となりました。

 服部教授からは「大牟田市の認知症サポートの実態を自分たちで調べ、事前に知った上で次回の議論に臨むこと。次回の活動で調べるのではない。」という課題が注意と共に出されました。
 次回の活動は7月17日(土)です。もう一度、課題図書2冊に立ち戻って議論を重ね、8月に開催予定の福岡県大牟田市でのフィールドワークに向けて、さらに学びを深めていきます。

紹介された参考図書
参考図書1:
『昆虫―驚異の微小脳』、水波誠、中公新書、2006年
参考図書2:
『脳の情報表現を見る』、櫻井芳雄、京都大学学術出版会、2008年
(事務局・高等研究教育院事務室)
今回のトピックスは、以下の塾生が作成しました。
新島塾第2期塾生 脇さん(文化情報学部)
新島塾第3期塾生 織茂さん(法学部)
関連情報
お問い合わせ先
同志社大学新島塾(事務局 高等研究教育院事務室)
TEL:075-251-3259
FAX:075-251-3152
E-mail:ji-ktken@mail.doshisha.ac.jp
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