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同志社大学心理学部 中谷内教授の5月5日能登半島沖地震における住民行動の調査結果速報 『緊急地震速報を受信したら、まずは安全確保を』

'23年5月12日 更新

調査のポイント
  • 調査の目的
5月5日に能登半島沖を震源とする強い地震が発生しました。本調査の目的は、(1)緊急地震速報は大きな揺れの前に住民に届いていたのか、(2)緊急地震速報を受信した住民はどのように行動したのか、を明らかにすることです。

  • 調査結果
午後2時42分過ぎの最初の大きな揺れが到達する前に、多くの住民は携帯電話によって緊急地震速報を受信できていました。しかし、受信後すぐに安全確保のための行動をとった人は少数に過ぎませんでした。では、最初に何をしたのかというと、最も多いのは「携帯電話の画面を見る」であり、続いて「揺れを身構えて待つ」、「ただ静観してる」など、防護のための行動をとらない人が大多数でした。

  • 結果からの示唆
多くの人が携帯電話を肌身離さず持ち歩いているという現状は、いわば、ポータブルな地震警報装置を肌身離さず持ち歩いているようなものです。大きな揺れの到達前に警報が住民に届く防災環境はこれまでになかった画期的なものと言えるでしょう。
しかし、緊急地震速報受信から揺れの到達までに数秒しかありません。この貴重な数秒を携帯電話の画面を見て過ごしたり、ただ静観しているのは有益ではありません。(1)緊急地震速報を受けたら、まず安全確保行動に移るよう心がけるべきです。とはいえ、たいていの人は「つい、携帯電話画面を確認してしまう」「つい、固まってしまう」ようです。であれば、(2)いざとなったら動けないことを自覚し、日頃から家庭や職場環境を安全に保つべきです。

調査の詳細は下記関連書類をご参照願います。


調査のポイント
  • 調査の目的
5月5日に能登半島沖を震源とする強い地震が発生しました。本調査の目的は、(1)緊急地震速報は大きな揺れの前に住民に届いていたのか、(2)緊急地震速報を受信した住民はどのように行動したのか、を明らかにすることです。

  • 調査結果
午後2時42分過ぎの最初の大きな揺れが到達する前に、多くの住民は携帯電話によって緊急地震速報を受信できていました。しかし、受信後すぐに安全確保のための行動をとった人は少数に過ぎませんでした。では、最初に何をしたのかというと、最も多いのは「携帯電話の画面を見る」であり、続いて「揺れを身構えて待つ」、「ただ静観してる」など、防護のための行動をとらない人が大多数でした。

  • 結果からの示唆
多くの人が携帯電話を肌身離さず持ち歩いているという現状は、いわば、ポータブルな地震警報装置を肌身離さず持ち歩いているようなものです。大きな揺れの到達前に警報が住民に届く防災環境はこれまでになかった画期的なものと言えるでしょう。
しかし、緊急地震速報受信から揺れの到達までに数秒しかありません。この貴重な数秒を携帯電話の画面を見て過ごしたり、ただ静観しているのは有益ではありません。(1)緊急地震速報を受けたら、まず安全確保行動に移るよう心がけるべきです。とはいえ、たいていの人は「つい、携帯電話画面を確認してしまう」「つい、固まってしまう」ようです。であれば、(2)いざとなったら動けないことを自覚し、日頃から家庭や職場環境を安全に保つべきです。

調査の詳細は下記関連書類をご参照願います。
関連書類
お問い合わせ先
【本研究に関するお問い合わせ】
同志社大学心理学部 教授 中谷内 一也(なかやち かずや)
E-mail: knakayac@mail.doshisha.ac.jp
TEL: 0774-65-8217(個人研究室)、0774-65-8220(心理学部事務室)

【取材に関するお問い合わせ】
同志社大学広報部広報課
TEL:075-251-3120
FAX:075-251-3080
E-mail:ji-koho@mail.doshisha.ac.jp