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【新島塾】「読書から始まる知の探究」林田先生セッション_第1回活動

'23年5月23日 更新
同志社大学新島塾「読書から始まる知の探究」林田先生セッション_第1回活動

【本セッションの狙い】
 4月13日(木)5講時に林田 明教授(理工学部)による「読書から始まる知の探究」第1回目学習が今出川キャンパスで行われました。このセッションでは、「火山と生きる-自然の恵みと災い」をテーマとし、自然現象と人間の文化の繋がり、災害と社会との関係、自然科学の成果を未来に生かすための方法について考えます。設定された課題図書『噴火した! 火山の現場で考えたこと』(東京大学出版会)に加え、さらに学びを深めるための参考図書を塾生自身で選択し、その図書をもとにグループ学習を実施します。
 またこのセッションでは、富士山麓でのフィールド・エクスカーション(野外巡検)が実施されます。実際に現地に足を運び体感することで、ただ本を読むだけでは得られない刺激や発想と出会うこと、グループ内での意見交換や知識の共有を通じて、多様な分野の思考法を知り、自分の興味の幅を広げることが期待されています。

【当日の学習内容】
 今回のセッションでは、林田先生からテーマの紹介と活動の予定についての説明がありました。
 日本は、111の活火山がある世界有数の火山大国です。火山活動は火砕流や溶岩の流出、噴石や火山灰の噴出、さらには山体崩壊や泥流の発生などを通して甚大な災害を引き起こすことがあります。実際に1990年から1995年の雲仙普賢岳の噴火では44名、2014年の御嶽山の噴火では63名の方が犠牲となりました。最近では、富士山の火山活動が活発になりつつあると分析する専門家もいます。実際に、富士山ハザードマップ(令和3年3月改定)や富士山火山避難基本計画(令和5年3月)をもとに、火砕流や火山灰の広がり方・影響についての説明も聞きました。今まで新聞やニュース等で火山災害について読んだこと、聞いたことはありましたが、じっくりと話を聞くことでその恐ろしさを再確認しました。また火山活動は大地震と並んで、変動帯に住む私たちにとって避けられない宿命であるということを痛感しました。
 その一方で、私たちは火山活動による恩恵も享受しています。例えば、地下水がマグマなどの地下熱によって温められることで生じる温泉、噴出した火山灰によって栽培に適した肥沃な土壌形成に繋がります。また、火山地帯の地熱エネルギーは有望な資源であると教わりました。地熱発電は二酸化炭素の排出量が化石燃料等と比較しても圧倒的に少なく、長期にわたり供給する事ができるため持続可能エネルギーとして注目されています。
 火山の恵みと災いという学部の授業ではなかなか触れられることのないテーマを扱うことに不安を抱く一方、自分だけでは触れることのなかった領域に足を踏み入れる喜びも感じました。セッション中、先生からいくつか質問を受けたものの、この日はうまく答えることができず、「真剣に取り組まなければここで学ぶ意味がない」と自分の学習に対する姿勢を顧みる良い機会となりました。
 セッション後には、自主的に有志の5期生で集まり交流を行いましたが、セッションを実際に受けたことでやる気の高まりを感じたという会話がなされ、一層気が引き締まりました。

【本セッションのスケジュール】
 第2回活動は5/11(木)です。塾生は本日の講義を踏まえ課題図書を精読し、自然災害と関係する人間の生活や社会のあり方について自分の考えをまとめ、またその延長で各自が参考図書を考えます。当日はその図書のリストを基にしたグループに分かれ、グループワークの課題と今後の活動計画について検討を進めます。
 その後、5/20(土)-21(日)には富士山麓でのフィールド・エクスカーションを実施し、7月のグループ発表・ディスカッションへとつなげていきます。
(事務局・高等研究教育院事務室)
今回のトピックスは、以下の塾生が作成しました。
新島塾第5期塾生 巽さん(社会学部)
新島塾第5期塾生 内田さん(商学部)

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同志社大学新島塾「読書から始まる知の探究」林田先生セッション_第1回活動

【本セッションの狙い】
 4月13日(木)5講時に林田 明教授(理工学部)による「読書から始まる知の探究」第1回目学習が今出川キャンパスで行われました。このセッションでは、「火山と生きる-自然の恵みと災い」をテーマとし、自然現象と人間の文化の繋がり、災害と社会との関係、自然科学の成果を未来に生かすための方法について考えます。設定された課題図書『噴火した! 火山の現場で考えたこと』(東京大学出版会)に加え、さらに学びを深めるための参考図書を塾生自身で選択し、その図書をもとにグループ学習を実施します。
 またこのセッションでは、富士山麓でのフィールド・エクスカーション(野外巡検)が実施されます。実際に現地に足を運び体感することで、ただ本を読むだけでは得られない刺激や発想と出会うこと、グループ内での意見交換や知識の共有を通じて、多様な分野の思考法を知り、自分の興味の幅を広げることが期待されています。

【当日の学習内容】
 今回のセッションでは、林田先生からテーマの紹介と活動の予定についての説明がありました。
 日本は、111の活火山がある世界有数の火山大国です。火山活動は火砕流や溶岩の流出、噴石や火山灰の噴出、さらには山体崩壊や泥流の発生などを通して甚大な災害を引き起こすことがあります。実際に1990年から1995年の雲仙普賢岳の噴火では44名、2014年の御嶽山の噴火では63名の方が犠牲となりました。最近では、富士山の火山活動が活発になりつつあると分析する専門家もいます。実際に、富士山ハザードマップ(令和3年3月改定)や富士山火山避難基本計画(令和5年3月)をもとに、火砕流や火山灰の広がり方・影響についての説明も聞きました。今まで新聞やニュース等で火山災害について読んだこと、聞いたことはありましたが、じっくりと話を聞くことでその恐ろしさを再確認しました。また火山活動は大地震と並んで、変動帯に住む私たちにとって避けられない宿命であるということを痛感しました。
 その一方で、私たちは火山活動による恩恵も享受しています。例えば、地下水がマグマなどの地下熱によって温められることで生じる温泉、噴出した火山灰によって栽培に適した肥沃な土壌形成に繋がります。また、火山地帯の地熱エネルギーは有望な資源であると教わりました。地熱発電は二酸化炭素の排出量が化石燃料等と比較しても圧倒的に少なく、長期にわたり供給する事ができるため持続可能エネルギーとして注目されています。
 火山の恵みと災いという学部の授業ではなかなか触れられることのないテーマを扱うことに不安を抱く一方、自分だけでは触れることのなかった領域に足を踏み入れる喜びも感じました。セッション中、先生からいくつか質問を受けたものの、この日はうまく答えることができず、「真剣に取り組まなければここで学ぶ意味がない」と自分の学習に対する姿勢を顧みる良い機会となりました。
 セッション後には、自主的に有志の5期生で集まり交流を行いましたが、セッションを実際に受けたことでやる気の高まりを感じたという会話がなされ、一層気が引き締まりました。

【本セッションのスケジュール】
 第2回活動は5/11(木)です。塾生は本日の講義を踏まえ課題図書を精読し、自然災害と関係する人間の生活や社会のあり方について自分の考えをまとめ、またその延長で各自が参考図書を考えます。当日はその図書のリストを基にしたグループに分かれ、グループワークの課題と今後の活動計画について検討を進めます。
 その後、5/20(土)-21(日)には富士山麓でのフィールド・エクスカーションを実施し、7月のグループ発表・ディスカッションへとつなげていきます。
(事務局・高等研究教育院事務室)
今回のトピックスは、以下の塾生が作成しました。
新島塾第5期塾生 巽さん(社会学部)
新島塾第5期塾生 内田さん(商学部)
関連情報
お問い合わせ先
同志社大学新島塾(事務局 高等研究教育院事務室)
TEL:075-251-3259
FAX:075-251-3152
E-mail:ji-ktken@mail.doshisha.ac.jp
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