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2023年6月1日~2日に開催された、第49回生体分子科学討論会において、理工学研究科応用化学専攻博士課程(後期課程)の中上敦貴さんが、「優秀ポスター賞」を受賞しました。

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'23年6月5日 更新
 ポルフィリン鉄錯体は、生体内ではヘムとして、酸素の運搬や貯蔵、または電子を伝達するための重要な物質(補酵素)です。今回、化学的に合成したポルフィリン鉄(III)錯体をシクロデキストリンと混合して動物体内に投与することで、ポルフィリン鉄(III)錯体が体内を循環中に還元されて、鉄(II)錯体として尿中に排泄される現象を発見しました。その還元メカニズムについて、詳細な検討を行った結果、生体内に投与されたポルフィリン鉄(III)錯体は、ヘモグロビンに含まれるヘムと同様に、血液の赤血球膜内に含まれる還元酵素によって、効率的に還元される可能性が示唆されました。本研究の成果は、血液中で長時間安定に酸素を運搬することのできる人工酸素運搬体(人工ヘモグロビン)の設計などに活かされます。

受賞名
優秀ポスター賞

発表題目
動物体内で起こる鉄(III)ポルフィリン錯体の還元現象に関する定量的研究

発表者
中上 敦貴
理工学研究科 博士課程(後期課程)応用化学専攻 1年次生(理工学部 機能分子・生命化学科卒業)

連名者
野口 大貴
理工学研究科 2022年3月修了

毛 斉悦
理工学研究科 助手

北岸 宏亮
理工学部 教授

 ポルフィリン鉄錯体は、生体内ではヘムとして、酸素の運搬や貯蔵、または電子を伝達するための重要な物質(補酵素)です。今回、化学的に合成したポルフィリン鉄(III)錯体をシクロデキストリンと混合して動物体内に投与することで、ポルフィリン鉄(III)錯体が体内を循環中に還元されて、鉄(II)錯体として尿中に排泄される現象を発見しました。その還元メカニズムについて、詳細な検討を行った結果、生体内に投与されたポルフィリン鉄(III)錯体は、ヘモグロビンに含まれるヘムと同様に、血液の赤血球膜内に含まれる還元酵素によって、効率的に還元される可能性が示唆されました。本研究の成果は、血液中で長時間安定に酸素を運搬することのできる人工酸素運搬体(人工ヘモグロビン)の設計などに活かされます。

受賞名
優秀ポスター賞

発表題目
動物体内で起こる鉄(III)ポルフィリン錯体の還元現象に関する定量的研究

発表者
中上 敦貴
理工学研究科 博士課程(後期課程)応用化学専攻 1年次生(理工学部 機能分子・生命化学科卒業)

連名者
野口 大貴
理工学研究科 2022年3月修了

毛 斉悦
理工学研究科 助手

北岸 宏亮
理工学部 教授
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TEL:0774-65-6211
FAX:0774-65-6801
E-mail:jt-koukn@mail.doshisha.ac.jp
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