'23年6月12日 更新
心理学研究科博士課程(後期課程)の安原彰子さん、竹原卓真教授の論文が Frontiers in Robotics and AI (Volume 10 - 2023)に掲載されました。
本研究は、ロボットの涙のシグナル機能について初めて検証を行ったものであり、ロボットに涙を流す機能を実装することの有用性を示しました。
涙を流すという行動は、人間特有の感情表現です。人の涙は悲しみを伝える感情的シグナル機能と、他者からサポート意図を引き出す社会的シグナル機能を有することが実証されています。そんな中、新たに涙を流す機能を実装した“ロボット”が開発されました。 しかし、ロボットの流す涙も人と同様のシグナル機能を有するかは明らかになっていません。そこで本研究では、人の涙を対象とした先行研究と同様の手法を用いて検証を行いました。
ロボットの写真にデジタルで涙を加工し、視覚刺激として使用しました。研究1では、写真のロボットが感じていると思う感情強度について評価を求めました。研究2では、ロボットの写真とその時の状況を記述したシナリオを提示して、ロボットに対してどの程度サポートを提供する意思があるか(サポート意図)に回答を求めました。
その結果、ロボットの写真に涙を加えることで、悲しみの強度評価とサポート意図が有意に増加することが示されました。したがって、本研究の結果から、ロボットの涙は人間の涙と同様のシグナル機能を有することが示唆されました。
本研究は、ロボットの涙のシグナル機能について初めて検証を行ったものであり、ロボットに涙を流す機能を実装することの有用性を示しました。
涙を流すという行動は、人間特有の感情表現です。人の涙は悲しみを伝える感情的シグナル機能と、他者からサポート意図を引き出す社会的シグナル機能を有することが実証されています。そんな中、新たに涙を流す機能を実装した“ロボット”が開発されました。 しかし、ロボットの流す涙も人と同様のシグナル機能を有するかは明らかになっていません。そこで本研究では、人の涙を対象とした先行研究と同様の手法を用いて検証を行いました。
ロボットの写真にデジタルで涙を加工し、視覚刺激として使用しました。研究1では、写真のロボットが感じていると思う感情強度について評価を求めました。研究2では、ロボットの写真とその時の状況を記述したシナリオを提示して、ロボットに対してどの程度サポートを提供する意思があるか(サポート意図)に回答を求めました。
その結果、ロボットの写真に涙を加えることで、悲しみの強度評価とサポート意図が有意に増加することが示されました。したがって、本研究の結果から、ロボットの涙は人間の涙と同様のシグナル機能を有することが示唆されました。
心理学研究科博士課程(後期課程)の安原彰子さん、竹原卓真教授の論文が Frontiers in Robotics and AI (Volume 10 - 2023)に掲載されました。
本研究は、ロボットの涙のシグナル機能について初めて検証を行ったものであり、ロボットに涙を流す機能を実装することの有用性を示しました。
涙を流すという行動は、人間特有の感情表現です。人の涙は悲しみを伝える感情的シグナル機能と、他者からサポート意図を引き出す社会的シグナル機能を有することが実証されています。そんな中、新たに涙を流す機能を実装した“ロボット”が開発されました。 しかし、ロボットの流す涙も人と同様のシグナル機能を有するかは明らかになっていません。そこで本研究では、人の涙を対象とした先行研究と同様の手法を用いて検証を行いました。
ロボットの写真にデジタルで涙を加工し、視覚刺激として使用しました。研究1では、写真のロボットが感じていると思う感情強度について評価を求めました。研究2では、ロボットの写真とその時の状況を記述したシナリオを提示して、ロボットに対してどの程度サポートを提供する意思があるか(サポート意図)に回答を求めました。
その結果、ロボットの写真に涙を加えることで、悲しみの強度評価とサポート意図が有意に増加することが示されました。したがって、本研究の結果から、ロボットの涙は人間の涙と同様のシグナル機能を有することが示唆されました。
本研究は、ロボットの涙のシグナル機能について初めて検証を行ったものであり、ロボットに涙を流す機能を実装することの有用性を示しました。
涙を流すという行動は、人間特有の感情表現です。人の涙は悲しみを伝える感情的シグナル機能と、他者からサポート意図を引き出す社会的シグナル機能を有することが実証されています。そんな中、新たに涙を流す機能を実装した“ロボット”が開発されました。 しかし、ロボットの流す涙も人と同様のシグナル機能を有するかは明らかになっていません。そこで本研究では、人の涙を対象とした先行研究と同様の手法を用いて検証を行いました。
ロボットの写真にデジタルで涙を加工し、視覚刺激として使用しました。研究1では、写真のロボットが感じていると思う感情強度について評価を求めました。研究2では、ロボットの写真とその時の状況を記述したシナリオを提示して、ロボットに対してどの程度サポートを提供する意思があるか(サポート意図)に回答を求めました。
その結果、ロボットの写真に涙を加えることで、悲しみの強度評価とサポート意図が有意に増加することが示されました。したがって、本研究の結果から、ロボットの涙は人間の涙と同様のシグナル機能を有することが示唆されました。
掲載誌
Frontiers in Robotics and AI (Volume 10 - 2023)タイトル
Robots with tears can convey enhanced sadness and elicit support intentions著者
安原 彰子 (同志社大学大学院心理学研究科 博士課程(後期課程)1年次 )竹原 卓真 (同志社大学心理学部 教授)
掲載誌
Frontiers in Robotics and AI (Volume 10 - 2023)タイトル
Robots with tears can convey enhanced sadness and elicit support intentions著者
安原 彰子 (同志社大学大学院心理学研究科 博士課程(後期課程)1年次 )竹原 卓真 (同志社大学心理学部 教授)