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エマニュエル・トッド氏から本学学生へのメッセージ動画紹介

2023年9月29日 更新

フランスの歴史人口学者 エマニュエル・トッド氏から、本学学生にメッセージ動画をいただきました。
2023年度の同志社大学新島塾夏期合宿プログラムは、エマニュエル・トッド氏の著書を課題図書に据えて実施されました。学生(新島塾生)たちは、合宿期間に入る前から著書を通じた事前課題に取り組み学びを深めておりましたが、プログラム当日に、著者であるトッド氏ご本人からメッセージ動画をいただきました。
本ページでは、その動画の一部を公開するとともに、学長(塾長)及び新島塾生のコメントを紹介します。

トッド_202309.png (41528)

同志社大学 学長コメント(新島塾 塾長 植木 朝子)

本学では、文系と理系の垣根を越え、総合知を備えた次の時代を担う人物を養成するための新しい教育プログラムとして、「同志社大学新島塾」を2019年度から開校しています。新島塾のプログラムの一つに「合宿で鍛える知的基礎体力」があり、今年も9月1日(金)から9月4日(月)の4日間、同志社びわこリトリートセンターにて実施いたしました。


今回の合宿では、新島塾塾生のためだけに、フランスの歴史人口学者、エマニュエル・トッド氏から動画メッセージを頂戴いたしました。世界的に活躍されているエマニュエル・トッド氏からメッセージをいただけましたのは大変光栄なことです。トッド氏ならびにご協力くださいました本学客員教授の佐藤優先生、株式会社文藝春秋の西泰志様、通訳者の大野舞様はじめ、関係の皆様に、あらためまして厚く御礼申し上げます。


メッセージでは、課題図書の一つとした著書『我々はどこから来て、今どこにいるのか?』上下巻を通して学生にどのようなことを学んでほしいか、今を生きる学生に向けてのアドバイスをいただきました。本サイトにて公開動画のリンクをご案内しておりますので、ぜひ、多くの学生の皆さんに視聴いただきたいと考えています。


新島塾はその指針の一つに、「課題解決の「解」は1つではなく、複合的視点で考察し、物事の本質を見極める力が不可欠であることを知る」ということを掲げています。塾生の皆さんには、事前学習を含め、今回の合宿で得た知識を自らの血肉としてほしいと思います。また、他の塾生や講師陣との多くの議論を通じて、様々な考え方があることを知り、特定分野に偏ることなく学ぶことで、学問と向き合い探求することの重要性を理解して、今後、さらに活動の幅を広げていただきたいと願っています。


新島塾に参加されていない在学生の皆さんも、ぜひ、本動画をご覧いただき、自身の学びの糧としていただければ幸いです。



新島塾生コメント(神学部3年次生 大倉 利奈さん)

エマニュエル・トッド氏から、まさか私たち塾生に向けて直接メッセージをいただけるなんて、私は率直に驚くとともに、とても感銘を受けました。

トッド氏は、「現代では多くの人々、国が歴史的な意識を失いつつある」とお話され、合宿のテーマ「私たちの現在地」や未来を理解するためには、長期的・歴史的視点をもつことが重要であると教えていただきました。「物事はそれほどシンプルでない」というトッド氏の言葉にあるように、世界では今も、そして今後も複雑な問題が多々起こるでしょう。一番印象に残った「時代遅れに見えるものこそ実は非常に先進的である」というトッド氏の言葉を大切にし、この世界に生きる一人として社会に貢献できるよう、今後も自己研鑽に励みます。



トッド氏のメッセージは、本学公式YouTubeよりご覧ください。

トッド_202309_thumb.png (41653)


エマニュエル・トッド氏 プロフィール

1951年フランス生まれ。歴史人口学者。

パリ政治学院修了、ケンブリッジ大学歴史学博士


◆近年の主な著書

・第三次世界大戦はもう始まっている (文春新書、2022/6)

・我々はどこから来て、今どこにいるのか?上 アングロサクソンがなぜ覇権を握ったか (文藝春秋、2022/10)

・我々はどこから来て、今どこにいるのか?下 民主主義の野蛮な起源 (文藝春秋、2022/10)

・トッド人類史入門 西洋の陥落 (文春新書、2023/3)



関連情報 VISION2025 新島塾特設サイト
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「合宿で鍛える知的基礎体力」当日の様子はこちらからご覧ください。
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