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プレスリリース

地域と大学をつなぐ学術シンポジウム「日系移民史から考える戦争と人権」/日加共同展示「Broken Promises 破られた約束」開催について

2024年11月26日 更新

同志社大学アメリカ研究所部門研究3は、シンポジウム「日系移民史から考える戦争と人権―世代と国を超えたパブリックヒストリー構築への試み―」及び、日加共同展示会「Broken Promises 破られた約束-太平洋戦争下の日系カナダ人」を下記のとおり開催します。

【要旨】
1942年(昭和17年)、太平洋戦争開始を口実にカナダ政府は21,460人の日系カナダ人を太平洋沿岸部から排除し、内陸部の強制収容所やカナダ中部の砂糖大根農場、東部の捕虜収容所などに移動させました。西海岸に残された財産はすべて政府に没収され、本人の同意なく安価で売却されました。また、戦争終結後の1946年には約4,000人が日本に追放され、カナダ国籍を奪われました。

シンポジウムでは、この出来事の直接の体験者にお話を聞くとともに、日系カナダ移民史の研究者、地方再生の観点から移民母村で活動する大学生などを交え、戦争と差別、人件について考えます。

日加共同展示では、戦争に翻弄された日系カナダ人7家族の体験を通して、知られざるカナダの歴史的人権侵害の実態とその影響について解説します。日系カナダ人博物館が制作したパネルに加え、日本の研究チームが明らかにした、国外追放の後にカナダに戻らず、現在まで日本で暮らしている人々に関する資料や移民母村の建築に関するパネルも展示します。また、今回の展示をきっかけに、同志社高校の社会科授業との連携も実現しました。高校教諭がカナダでの収容所巡りとワークショップに参加したほか、大学教員が高校での連続講義を行いました。講義で習った方法を使って人権や多様性に関して高校生が独自に調べた研究成果も併せてご覧ください。


シンポジウム「日系移民史から考える戦争と人権 ―世代と国を超えたパブリックヒストリー構築への試み―」

日時

2024年11月27日(水) 15:30~17:30

会場

同志社大学 今出川キャンパス 良心館1階RY107教室

登壇者

  • 和泉真澄(同志社大学アメリカ研究所所長)  「太平洋戦争下の日系カナダ人」
  • 伊吹三樹雄(カナダからの戦後帰国者)    「カナダ人として生まれ、日本人として生きる」
  • 三尾たかえ(カナダミュージアム館長)    「カナダ移民輩出の村 三尾の取り組みと地方再生」
  • 松田法子(京都府立大学准教授)       「三尾の民家建築とカナダ移民」
  • 河原典史(立命館大学教授)         「同志社とカナダ移民」
  • 河上幸子(京都外国語大学教授)、京都外大生 「日系カナダ移民史の次世代継承」

その他

事前申込不要、参加無料

展示「Broken Promises 破られた約束-太平洋戦争下の日系カナダ人」

期間

2024年11月22日(金)~12月27日(金) 開館時間 10:00~17:00(最終入館16:30まで)

開館日の詳細はこちらから

会場

同志社大学 今出川キャンパス ハリス理化学館同志社ギャラリー2階 企画展示室

その他

事前申込不要、入場無料

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シンポジウム「日系移民史から考える戦争と人権 ―世代と国を超えたパブリックヒストリー構築への試み―」
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展示「Broken Promises 破られた約束-太平洋戦争下の日系カナダ人」

主催:「Broken Promises 破られた約束」日本巡回展示実行委員会
共催:日本学術振興会科学研究費基盤研究(B)「出移民史を通じた次世代育成のための地域密着型パブリックヒストリーの構築」
   同志社大学アメリカ研究所部門研究3「Transient Subjects/Unsettled Settlers」


本件に関するお問い合わせ

同志社大学 アメリカ研究所事務室

TEL:075-251-4900
E-mail:ji-amekn@mail.doshisha.ac.jp
※合理的配慮が必要な方は、上記までご連絡ください。ご要望内容を検討のうえ、できる限りの対応をさせていただきます。

取材に関するお問い合わせ

同志社大学 広報部広報課

TEL:075-251-3120
E-mail:ji-koho@mail.doshisha.ac.jp


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