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プレスリリース
出来事の「いつ」の記憶形成には、背側線条体コリン介在性ニューロンが関わることを発見
2024年4月11日 更新
生物は、ある出来事A の後に重要な出来事B が生じると、A からどのくらい経った後に、つまり「いつ」、B が生じるかを記憶するようになります。しかしながら、この「いつ」の記憶の獲得にどのような神経メカニズムが関わるのかについては不明でした。今回の研究から、「いつ」を新しく記憶するときに、背側線条体のコリン介在性ニューロンが関わることが明らかになりました。
パーキンソン病に代表される背側線条体に関わる神経疾患はこのような時間に関わる認知を困難にすることが示唆されています。今回の研究成果で明らかになった背側線条体のコリン介在性ニューロンの役割を鍵として、「いつ」の記憶が脳内でどのように作られていくのかが紐解かれることが期待されます。
この研究は、本学大学院生 西岡優彦(心理学研究科 博士後期課程/日本学術振興会特別研究員)と心理学部教授・畑敏道の共同研究として実施・出版されました。
※研究内容詳細については【別紙】をご参照ください。
論文情報
Nishioka, M., & Hata, T. (2024). Cholinergic interneurons in the dorsal striatum play an important role in the acquisition of duration memory. European Journal of Neuroscience, 1–13.
研究に関するお問い合わせ |
同志社大学 心理学部 教授 畑 敏道 TEL:0774-65-7087 |
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取材に関するお問い合わせ |
同志社大学 広報部広報課 TEL:075-251-3120 |
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