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プレスリリース

ホスピタルジュニアが外国人ゲストを「おもてなし」 アバターとロボットで挑む、小児病棟から万博、そして世界へ

2025年8月8日 更新

企画のポイント

  • 8月22日、大阪・関西万博の国連のナショナルデーに合わせて、大阪ヘルスケアパビリオンでのイベントにアバターやロボットを活用し、病室から大阪・関西万博に遠隔参加
  • 神戸大学医学部附属病院小児病棟(以下:小児医療センター)の子どもたちが、海外ゲストに“おもてなし”
  • この挑戦は、共生社会や未来型のおもてなしの象徴となる挑戦

2025年8月22日、小児医療センターに入院中の子どもたち(ホスピタルジュニア)が、大阪・関西万博のヘルスケアパビリオンにて開催される公式プログラム「Hello! おもてなしジュニア」に、アバターやロボットを介して遠隔参加し、海外からの来場者に対してユニークな“おもてなし”を届けます。本取り組みのポイントは、ホスピタルジュニアの皆さんが、単に病室から万博に「参加」することにとどまらず、来場者をもてなす“ホスト”としての「役割」を担ってもらう点にあります。この挑戦を通じて、ホスピタルジュニア達が自らの“おもてなし”によって、世界各国から集まってきたゲストを笑顔にできたという達成感や喜びを実感し、自信や誇りを感じてもらうことがねらいです。

Hello! おもてなしジュニアとは?

「Hello! おもてなしジュニア」は、日本の小学生・中学生が折り紙や盆踊りなどの日本文化を通じて海外からの来場者を笑顔で迎える国際交流プログラムです。2023年より開始され、2025年大阪・関西万博では大阪ヘルスケアパビリオンの公式プログラムとして実施されています。参加する子どもたちは「日本文化の小さな大使」として、言葉や文化の壁を越えた交流を行います。8月22日の「Hello! おもてなしジュニア」のステージでは、入院中の子どもたちもテクノロジーを活用して世界とつながる特別企画が行われます。

おもてなしホスピタルジュニアとは?

「おもてなしホスピタルジュニア」とは、小児医療センターで治療を受ける子どもたちが、アバターやロボットといった先端技術を活用して、万博に“遠隔参加”し、世界中の来場者に笑顔を届ける特別チームです。子どもたちは「未来の社会の一員」として自ら役割を果たし、この挑戦はまさに「誰一人取り残さない共生社会」の実現を象徴するものです。病室にいながらも国際舞台に立とうとする子どもたちの姿には、テクノロジーを味方に、他者のために行動する、意志と希望が込められています。神戸大学医学部附属病院の小児医療チームが連携し、安心してチャレンジできる環境を提供することで、子どもたちは治療の制約を超えて世界との交流に臨みます。

プログラムの特徴

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【アバターによる遠隔対話】
病室から操作される子どもたちのアバターが、万博会場に設置されたモニターを通じて来場者にあいさつを行い、日本文化を紹介します。来場者にはホスピタルジュニア自身がデザインしたアバターグッズをお土産としてお渡しし、世界各国に持ち帰っていただきます。
(協力:同志社大学 阪田真己子教授)

【ぬいぐるみ型ロボットによる分身参加】
子どもたちがデザインしたぬいぐるみ型ロボットが現地で外国人ゲストと交流し、写真撮影やお出迎えを通じて、子どもたちの“分身”として活躍します。
(協力:追手門学院大学 高橋英之准教授)

【医療チームの連携サポート】
神戸大学医学部附属病院小児科学分野の野津寛大教授をはじめとする医療チームがプログラムの設計・運営を監修し、子どもたちが安心して挑戦できる体制を整えています。

開催背景

本プログラムは、2025年8月22日の国連パビリオンのナショナルデーに合わせて実施されます。国連パビリオンの掲げるテーマ「人類は団結したとき最も強くなる(Humanity is strongest when united)」を体現し、子どもが入院中であってもテクノロジーを通じて世界とつながり、笑顔を届ける姿を発信します。病室からの「役割のある参加」という新たな社会参画の形を提供し、万博が目指す「ともに生きる未来社会」の実現に向けた一歩となります。

先生方のコメント

「効率や経済性だけではなく、一回限りの体験や思い出づくりに貢献する温かみのあるテクノロジー、それを研究していけたらと思っています。我々が研究しているアバターを通じての万博参加が、子供たちにとってひと夏の良い思い出になってくれたら、これに勝る喜びはありません。」
ー 高橋 英之 准教授(追手門学院大学 )

「自分の取り組みが誰かを笑顔にし、誰かの“思い出”となって世界へ飛び立っていく――そんな“つながり”の実感を子どもたちに味わってもらいたいと考えています。テクノロジーと創造力が、新しい社会参画を切り拓く様子を是非一緒に見届けてください。」
ー 阪田 真己子 教授(同志社大学)

「ホスピタルジュニアの子どもたちは、自分の“役割”を持って世界に挑みます。そこには揺るぎない強さと誇りがあります。このプロジェクトは、入院中の子どもたちが“安心して挑戦すること”を支えると同時に、“社会とつながる実感”を持つ貴重な機会でもあります。」
ー 野津 寛大 教授(神戸大学医学部付属病院 小児科学分野)

当日の見どころ

8月22日の「Hello! おもてなしジュニア」ステージでは、スリランカやベトナムなど世界各国のパビリオンとの連携による多彩な国際交流企画を展開します。「おもてなしホスピタルジュニア」による遠隔おもてなしに加え、現地参加のおもてなしジュニアが外国人ゲストと共に折り紙や紙相撲を楽しんだり、高知県との連携による「よさこい踊り」の共演などを予定しています。日本と世界が子どもたちの笑顔とエネルギーでつながり合う一日にぜひご注目ください。

事前研修でのよさこいの練習風景

取材のご案内

当日は、病室からアバターやロボットを操作して万博会場の来場者と交流する子どもたちの様子を取材いただけます。また、神戸大学医学部附属病院小児医療センターでの事前準備やリハーサル風景など、挑戦に向けた舞台裏の取材も可能です。阪田真己子教授、高橋英之准教授、野津寛大教授への取材調整も承っております。企画の背景、子どもたちの成長、テクノロジーと医療の融合といった、多角的な、視点での取材をお待ちしております。

実施概要

  • 日程:2025年8月22日(金) 13:00〜16:00
  • 会場:大阪・関西万博「大阪ヘルスケアパビリオン」 リボーンステージ
  • 主催:Hello!おもてなしジュニア実行委員会(会長:公益財団法人 大阪観光局 溝畑 宏理事長)
  • 実施協力:神戸大学医学部附属病院小児医療センター/同志社大学 / 追手門学院大学/国際電気通信基礎技術研究所/ヴイストン株式会社/関西学院大学
  • 運営事務局:公益社団法人日本ストリートダンススタジオ協会

取材に関するお問い合わせ

同志社大学 広報部広報課

TEL:075-251-3120
E-mail:ji-koho@mail.doshisha.ac.jp


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