このページの本文へ移動
ページの先頭です
以下、ナビゲーションになります
以下、本文になります

“D”iscover -Opinion-

Discover

金融教育のいまとこれから

―俯瞰的な投資家視点を身に付け、ビジネスの「かんどころ」を養う(下編)

2026年4月21日 更新
同志社大学_金融教育06 (127325)

校祖・新島襄の教えがキャンパス全体に空気のように浸透

同志社大学政策学部はどのような学部ですか。

昨年2025年は同志社創立150周年の年でしたが、そのような伝統的な大学のなかでも政策学部は2004年に設置された比較的若い学部です。政策学部のカリキュラムでは1つの考えにとらわれず、多様な視点から課題発見・課題解決の実力をつけていくことを目指しており、行政・政治、法律、経済学、組織論関連の4分野の知識や学術的な方法を横断的に学んでいきます。政策学部は少人数教育を主体としているとともに、1年次から客観的に調査を行ったり、分析したりする能力も身に付けていきます。少人数教育で学生さん同士も仲が良いですが、「政策学部は、学生さんと教員との距離が近い」ともよく言われます。

同志社大学政策学部の魅力をお教えください。

政策学部の最大の魅力は、ゼミが活発な活動をしていることだと思われます。2年次秋学期から始まるゼミでは、各ゼミの教員の指導のもとで、それぞれのフィールドにおもむき、現場感覚に基づき、課題を発見し、解決策を考えていきます。多くの学生さんの知的好奇心を満たす学びが同志社大学政策学部にはあると考えています。

同志社大学全体に目を向けた場合、どのような特色があると思いますか。

同志社大学では、校祖・新島襄によって提唱された理念が、キャンパス全体に空気のように浸透していることを常日頃から感じています。それについて言い出したらきりがありませんが、1つ挙げるとしたら、「諸君ヨ、人一人ハ大切ナリ」 という校祖・新島襄の言葉です。多様性を認め、人の個性を尊重するこの言葉は、同志社で教員として日々学生さんに接するときばかりでなく、日常の生活における自分自身の行動の規範となっています。私は、教員の指導の熱心さや丁寧さ、学生さん同士の互いを思いやる優しさは、同志社の大きな特徴であり魅力だと感じています。これもまた、校祖・新島襄の教えが具現化したものではないでしょうか。

学びの枠を超え、幅広い視野で社会を牽引する人材に

政策学部の在学生へメッセージをお願いします。

私は2024年から2年間、政策学部の学部長を務めました。特に2024年に、本学部は20周年を迎えたこともあり、学部の魅力や今後の方向性について深く考える機会を得ました。そうした節目の年を機に、私たち政策学部は「学部をはみだせ、その“策”で挑め」というスローガンを掲げました。変化の激しく、渾沌として正解のない時代だからこそ、既存の概念にとらわれず、課題解決に向けて取り組んでいく新しいリーダーが必要です。そういった思いをスローガンに込めたつもりです。本学部で学ぶ学生のみなさんには、政策学部のテーマの1つである多彩な社会科学を横断することで、幅広い視野を持って社会を牽引していく人物を目指していただきたいと思います。

他学部を含め、同志社大学全体の在学生へメッセージをお願いします。

学校、特に大学は、人的ネットワークを構築できる最大の場所であると考えています。同志社大学には様々な魅力にあふれた人々が集まっています。政策学部に限らず同志社大学で学ぶすべての人には、ここで出会う友人を卒業後も大切にしていただき、交流を深めていただくことを願っています。

これを見ている高校生の方へメッセージをお願いします。

同志社大学_金融教育04 (127323)

高校生のみなさんは、これからの大学生活に思いを馳せていることと思いますが、就職活動の早期化などの影響から、大学の4年間はあっという間に過ぎていきます。もちろん、大学に入学すると、自由な環境のなかで本当の自分を発見できる機会が多くなるはずです。そのためにも、1日1日を大切にすることが重要となります。そこで、日々を大切に過ごす習慣をぜひ今から身に付けていただきたいと思います。

おわりに、一般の読者に向けて金融リテラシーを交えたメッセージをお願いします。

2024年の新NISAの導入以降、多くの人にとって金融リテラシーが必要とされるようになっています。金融商品も多岐にわたり、様々な仕組みを持つものもあります。残念ながらこの領域においては、「ここまで勉強したら終わり」というものはありません。あせらず、ゆっくりと、あくなき好奇心を持って金融リテラシー向上に取り組んでいただくことを心より願っています。