学長紹介
学長からのごあいさつ

学長 植木 朝子
1864年、幕末動乱のさなか、新島襄は世界へ目を向け、国禁をおかして脱国し、米国に旅立ちました。アーモスト大学で大いに学んだ新島は、帰国後、1875年に同志社英学校を創立しました。同志社大学の起源は、この英学校創立にあります。1888年11月発表の『同志社大学設立の旨意』には、「一国を維持するは、決して二、三、英雄の力にあらず。実に一国を組織する教育あり、智識あり、品行ある人民の力に拠らざるべからず。これらの人民は一国の良心とも謂うべき人々なり。而して吾人は即ち、この一国の良心とも謂うべき人々を養成せんと欲す」と記されています。
知・徳を兼ね備えた全人格教育を目指した新島の意思を受け継いで、本学は「キリスト教主義」「自由主義」「国際主義」を教育理念とする良心教育を実践してきました。真理を愛し人情を篤くする徳、個性を尊重し一人一人を大切にする精神、広い視野をもって世界を捉える力、これらを併せ持つ人物を世に送り出してきたのです。今、社会の諸分野で活躍する卒業生の姿こそ、同志社教育の質を確証するものです。
同志社の完成には何年かかるのかと、初対面の勝海舟に問われた新島は、「二百年の後を期せざるを得ざるべし」と答えたといいます(石塚正治編『新島先生言行録』)。これには異説もあって、原田助『信仰と理想』は、勝に「お前の希望の教育を日本全国に普及するには一体幾年位にて成就する積りか」と尋ねられた新島が、直ちに答えて「凡そ三百年の積りなり」と言ったとしています。後者によれば、あるいは通過点にすぎない創立後二百年の2075年をも越えて、三百年後という遠くを見つめながらじっくりと、同志社大学は進化し続けます。
学長略歴
植木 朝子 (うえき ともこ)
生年月日 | 1967年生まれ |
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学 位 | 博士(人文科学) (お茶の水女子大学) |
学 歴 | 1990年3月 お茶の水女子大学文教育学部国文学科卒業 1992年3月 お茶の水女子大学大学院修士課程人文科学研究科日本文学専攻修了 1995年3月 お茶の水女子大学大学院博士課程人間文化研究科比較文化学専攻 単位取得退学 1998年9月 博士(人文科学) (お茶の水女子大学) |
職 歴 | 1995年4月 お茶の水女子大学 助手 (~1996年3月) 1996年4月 十文字学園女子短期大学文学科国語国文専攻 専任講師 (~2001年3月) 2001年4月 十文字学園女子短期大学文学科国語国文専攻 助教授 (~2003年3月) 2003年4月 十文字学園女子大学社会情報学部コミュニケーション学科 助教授 (~2005年3月) 2005年4月 同志社大学文学部国文学科 助教授 (~2007年3月) 2007年4月 同志社大学文学部国文学科 教授 (~現在) 2007年4月 同志社大学大学院文学研究科国文学専攻博士前期課程 教授 (~現在) 2012年4月 同志社大学大学院文学研究科国文学専攻博士後期課程 教授 (~現在) 2015年4月 同志社大学文学部長 (~2017年3月) 2017年4月 同志社大学副学長、教育支援機構長 (~2020年3月) 2020年4月 同志社大学第34代学長 (~現在) |
研究分野 | 中世歌謡・芸能 |
著書 | 『梁塵秘抄』(角川ソフィア文庫)2009年 『風雅と官能の室町歌謡―五感で読む閑吟集―』(角川選書)2013年 『虫たちの日本中世史』(ミネルヴァ書房) 2021年 等 |
対外役職 |
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同志社大学ビジョン2025
「同志社大学ビジョン2025」は、同志社創立150周年を迎える2025年に向けて、創立者・新島襄が同志社英学校を設立した原点に立ち返りながら、同志社大学の進むべき行路を共有するための基本理念として公表いたしました。
本学が優先的に取り組む6つのテーマを掲げ、これらのテーマに関わる個々の具体的な施策に順次取り組んでいます。
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同志社大学 2025 ALL DOSHISHA 募金
募金事業では、ビジョン推進はもとより経常的な取組みである奨学金給付や課外活動支援、施設設備整備に対する募金活動を行い、学生の支援を行ってまいります。
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お問い合わせ |
学長室庶務課 TEL:075-251-3110 |
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