EUキャンパス紹介
はじめに
1477年に設立され、長い伝統を誇るテュービンゲン大学はヨーロッパの中心部にあり、世界各国の学生及び研究者にとって学術研究の中心地の一つです。人口約9万人のテュービンゲン市では、ドイツ全国または世界各国から集まった学生約28,000名がテュービンゲン大学で学んでおり、テュービンゲン市の人口の半数以上が大学関係者と言われています。
テュービンゲン大学は、福音主義神学部、カトリック神学部、法学部、医学部、人文科学部、経済学・社会学部、数学・自然科学部など、計7学部を擁する大学です。2024年の世界大学ランキング(Times Higher Education)では95位にランクイン、ドイツ国内において最高レベルの研究を推進することでドイツ全土の大学の質を向上させることを目的としたエクセレンス・イニシアティブにも
選ばれてりおり、ドイツ屈指の総合大学です。
EUキャンパス設置の経緯
本学とテュービンゲン大学の関わりは、1990年の学生交換協定の締結に始まり、1993年に本学今出川校地内にテュービンゲン大学同志社日本語センター(現:テュービンゲン大学同志社日本研究センター)が設置されました。その後約30年に渡り、テュービンゲン大学人文科学部日本学科から毎年約25名の学生が、本学のキャンパスで学んでいます。また教育の分野だけでなく、研究者同士の交流も脈々と続いており、教育・研究分野における豊かな交流実績があります。テュービンゲン大学との教育・研究分野における更なる協力・連携のため、2017年度に本学では初めての海外キャンパスとなるEUキャンパス(正式名称:同志社大学テュービンゲンEUキャンパス、英語名称:Doshisha EU Campus at Tübingen University)がテュービンゲン大学構内に設置されました。EUキャンパスの教育、研究交流などの企画・運営は国際連携推進機構に設置されているEUキャンパス支援室が担っています。
EUキャンパスオフィスと運営体制
EUキャンパスには、オフィスおよびセミナールームがある他、学生の学習スペース、ラウンジでのドイツ語および日本語の関連図書の配架・貸出サービス、TV会議システムの設置など、正課外において学びを深める環境を整えています。現地オフィスには、本学の駐在員およびEUキャンパスフェロー(特別研究員)に加えてドイツ人のアカデミック・スタッフが勤務しており、教学・学生支援に関する業務に携わっています。
教育プログラム
EUキャンパスでは、本学学生のための留学プログラムとして、春学期にドイツ語の運用能力向上と異文化理解を目的としたドイツ語と日本語で学ぶ「ドイツ語・異文化EUキャンパスプログラム」を、秋学期に文化・宗教・社会・政治・法律・経済・環境・人権・ジェンダー・移民・難民など複合領域的な観点からドイツ・EUの歴史、現状、そして諸課題を英語(または日本語)で学ぶ「ヨーロピアン・スタディーズEUキャンパスプログラム」を実施しており、各学期に約15名の学生がEUキャンパスで学んでいます。これらのプログラムでは、テュービンゲン大学学生との共修科目も提供されており、両大学の学生は共修環境を通じて異文化理解・異文化交流を深めています。詳しくは「EUキャンパスプログラム」をご覧ください。
研究交流
研究交流では、日本とドイツで交互に開催される両大学共催の国際シンポジウムの実施、若手研究者への研究発表や交流の場を提供することを目的のひとつとしたDoshisha Weekの実施、教員交換プログラムなど、両大学の研究者が繋がり、交流をするための様々な機会が設けられています。
同志社大学・テュービンゲン大学共催第4回国際シンポジウム
Doshisha Week 2022
さらに、テュービンゲン大学および同志社大学は2020年から「戦略協定」を締結しており、EUキャンパスでの事業をはじめとして両大学の教育・研究における協力・連携の更なる発展が期待されています。